202407/28掲載

夏の土用にシジミのみそ汁

汁が濃く見えるのは八丁味噌が多いため


1日10時間以上デスクに座っているが、動いているだけではないので、体が疲れているわけではないと思っていた。
実際、目の疲労感はあっても体の疲労感はまったく感じない。
ところがシジミ(ヤマトシジミ)のみそ汁をすすると、体の方も疲れているのかも知れぬ、と感じるのである。
疲れを意識するということは、疲れがとれているのだと思っている。
夏のシジミ汁は基本の合わせみそでも、豆みそ比率(大豆麹を使った大豆だけのみそで、今回は岡崎市の八丁味噌)が高い。別に測っているわけではないので、本能が豆みそを多くしているようだ。
豆みその渋味、酸味も疲れを取るのに一役買っているのかも。
主役であるシジミのだしは非常に濃厚で、しかも微かな渋味が味に奥行きを作り出している。
おいしいので多めに作って数回に分けて食べる。
土用のウナギよりも安く済むのもいい。

島根県産ヤマトシジミは元気、元気


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で島根県産のヤマトシジミ1㎏を買う。
1㎏は多いように思われるかも知れないが、貝類は泥を吐かせたら冷凍保存できる。
スーパーで小分け買いすると割高である。
シジミは市場、もしくは魚屋さんなどに注文して1㎏買いすべし。
今回の島根県産はたぶん宍道湖で揚がったものだと思うけど、元気いっぱいだった。
島根県のすごいところは、県庁所在地、松江という大都市のオフィス街の真横でヤマトシジミがとれることだ。
出雲地方に行ったら水辺自体を観光して欲しいと思う。
持ち帰ったら、一度ざくざくと流水で洗い、水に塩気を感じない程度に塩を加えた弱塩水で泥を吐かせる。

季節によってみその合わせ加減が変わる


料理する前にもざくざく洗いをする。
水からヤマトシジミを入れて火をつけ、口が開いたらみそを溶く。
シジミのみそ汁の材料はシジミ、水、みその3つだけだ。
今回は京都の白みそと愛知県岡崎市の八丁味噌を合わせた。

このコラムに関係する種

ヤマトシジミのサムネイル写真
ヤマトシジミ英名/Japanese corbicula汽水域。北海道から四国九州までの汽水域。サハリン、朝鮮半島。・・・・
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