202406/04掲載

5月14日、都心に出る日のカンパチ茶漬け

中落ちをかき出し、醤油に漬け込む間が約3分


いちばん近い都心である新宿まで出なくてはならない日だった。面白いもので八王子の市場人は新宿に出るとき、東京に行くという。最近、数えるほどしか都心に出ないので、ボクもときどき東京に行くというようになった。
毎日、激混みの列車に揺られていたボクが、遙か昔のボクになっているのだ。
近いんだから慌てる必要はないだろうと思われるかも知れないが、普通の日でも忙しい午前中が2倍忙しくなる。
それでも、自宅では原則魚飯なので一瞬で食べられる魚飯を考える。
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州で前日に釣り上げたカンパチがあるので冷蔵庫から取り出し、中落ちをかき出し、食べやすい大きさに切る。
少しだけみりんを落としたしょうが醤油に漬け込む。
しょうがは近所でもらった試供品のチューブだ。
刻みねぎを加え、ごまを振り、かき混ぜる。

醤油で和えて10分ほどで漬け上がる


慌ただしく外出の準備をする。
ほぼ10分ほどで漬け込みは終了。

づけ飯の気分でも漬け茶にするのが忙しい日の朝ご飯


チンしたご飯に乗せてこのまま食べたら、づけ飯。
茶をかけたら茶漬けだ。
づけ飯だって急いで食える、が、そんな時間の余裕はない。

茶をかけて軽くフタをして3分くらい待つ


時間がないので緑茶をかけて、暫し待ってさばさばと食う。
さばさば忙しなくかき込んでもカンパチのうま味が口中に広がり、ボクは御馳走を食っていると思えてくるから不思議である。
食器を洗いもせずに勢いよく飛び出す。

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