202403/18掲載
オキヒイラギ、久しぶり!
子供の親指くらいの小魚だけど、食べたら美味すぎる
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東京都大田市場、フーディソン大田 魚ポチで千葉県産オキヒイラギを発見した。千葉県なので「ぎら」というべきかも知れない。
本州から九州までの沿岸域に生息するもので、汽水域にも入り込むヒイラギとは兄弟的な存在である。
ヒイラギが陸(おか)からの投げ釣りなどにもくるのにたいして、やや沖合いにいて底曳き網、定置網などに入る。ヒイラギは鮮魚として、煮つけや刺身などになるのに対してオキヒイラギは小さすぎるので、主に加工品になる。
地味だけど、未利用魚のひとつである。利用するところと、廃棄するところとがある。現在のように魚価が労働の対価に対して低いとき、このような選別に時間がかかる魚は捨てられがちなのである。
鮮魚ではめったにやってこないので、貴重である。
自分用に自分好みの丸干しをこしらえる
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生の本種は意外に使える魚なのである。
今回はエスカベッシュにし、丸干しにする。
エスカベッシュはともかく、丸干しはなんど食べてもやたらにうまい。
ちなみに煮干し、塩ゆでにして食べてもおいしいので、手に入れる度に、生で干すか、ゆでて干すかで迷う。煮干しはゆでて放冷した状態で食べてもおいしいからだ。
今回は塩気がダメ(食べられないのではなく、塩気が嫌いになっただけ)になった自分のために干ものを作る。
保存性から、魚が持つ塩気だけの丸干しは、自分で作らないと手に入らない。
まずは強めの塩水の中でざっと洗う。
タオルなどの上に広げてていねいに水分を切る。
これを一日以上風通しのいい場所でからからに干し上げる。
気温が高いときは冷蔵庫内で干した方がいい。