202309/20掲載

銚子産マイワシ、小振り成れどもすこぶるつきにウマシ

小羽イワシのアタリは大羽イワシのアタリよりも上


八王子の市場に千葉県銚子産の小振りなマイワシ(16cm前後・53-69g)が来ている。最近、銚子の荷の仕立ては抜群にいい。冷やし込みがきいて、堅堅である。
ボクの市場通いは日常でしかないので、けち臭くはあれど、朝ご飯用に3尾だけ買ってくる。1尾60g前後なので3尾で180円でしかない。
小羽を手に八王子総合卸売センター、八百角に寄ったらあんまりいい小ネギがない。日本各地で暑さに小ネギが萎れてしまっているのだという。今年はどうなっているんだろう? というかこれからずーっとこうなんだろうか?
秋の小羽はアタリが多い。へたな大羽よりも秋の小羽だと思っている。帰りの車外温度が34度もあるのでとても秋とは思えないけど、彼岸の入りなので秋は秋で、小羽に秋を感じればいいのである。

細かく香辛野菜と合わせて、これぞイワシのたたき


さて、持ち帰ってサイズを量り、すぐに手開きにする。
腹骨をとり皮を剥き、箸から2㎜程度に切り放していく。
にんにくをすりおろし、ねぎを刻み入れる。
古い人間なので夏バテににんにくだと思っているが違うかも知れぬ。

とろっとした舌触りのたたきが飯に合う


あとは醤油をかけてかき混ぜて丼にのせ、胡麻を振ってかふかふと食うのみである。
脂が乗っているので胃袋に納まった後にも甘さが残る。
ああ、銚子で揚がっているのは「まさに秋の小羽だ」、なんて声に出してしまう。
感激すると一人っきりなのに言葉が勝手に飛び出してくる。
ウルトラわかりやすいおいしさに、明日もイワシ丼なのだ!

このコラムに関係する種

マイワシのサムネイル写真
マイワシ英名/Sardine,Spotline sardine海水魚。沿岸。北海道〜九州南岸の大平洋、日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海。沿海州、サハリン、千島列島、朝鮮半島東岸・南・・・・
詳細ページへ

関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる