202304/05掲載

3月30日 今季初蕗はちりめんと

今季初蕗は小振り

フキ

八王子綜合卸売センター、八百角に小振りの蕗(フキ)が売られていた。子供の頃は嫌いだったけど、いつの間にか八百屋で見つけると足が止まってしまうようになった。最近、無類の蕗好きである。
茎の部分を食べるのが基本だが、蕗好きが増長してくると、心くすぐるのは葉の渋苦さになる。ときどき八百角の社長が「蕗の葉いらない」と聞いてくれることがある。葉がいらないという人、大歓迎。
あまり季節感を感じなくなった八百屋の店頭だが、蕗には比較的季節感があるのもいい。
持ち帰ったらすぐにゆでる。
葉はていねいに洗う。茎は塩擂りをする。
たっぷりの湯に一緒に放ち、これまたたっぷりの水の中に落として粗熱とあくを流す。
茎は皮を剥いて揚げと炊く。
葉は刻んでさらにあくを抜く。思い切り水を絞り出し、細かく刻む。

蕗ちりめん

蕗ちりめん

蕗の葉は鍋に入れて、少量の太白ごま油で炒める。
兵庫県産の上等なちりめんと山椒の実の佃煮を加え、割り下(酒・みりん・好みで砂糖・醤油・煮干しだしを一煮立ちさせたもの)を足しながら炊き上げていく。
今回は飯の友に傾斜して作ったので砂糖入りである。
まだまだ新米の香りがする飯、うまし。

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