202509/13掲載

2025年9月12日、久しぶりのサンマの佃煮

ご飯のための佃煮なので甘く、そしてまた甘辛く


4年振りかな? サンマの佃煮。
佃煮の炊き上がりに合わせてご飯をたく。
湯気の立っているご飯の上にサンマの佃煮をそのまま乗せて食べる。
佃煮は骨が柔らかくどこにも抵抗を感じないまま、喉に消えていく。
ご飯も、サンマの佃煮も駆け足で消えて行く。

サンマの佃煮は脂がのっているのと、のっていないのでは別物の感がある。
前回は痩せ細ったサンマで佃煮を作っているが、調味料で硬く締まった中に強いうま味があって、これはこれでおいしかった。

今回の佃煮は非常に脂がのっているサンマで作ったので、ふわふわして柔らかく、調味料の甘さに、佃煮が口の中で脆弱につぶれるときに感じられる甘味がある。
ただ、背の青い魚特有のうま味はさほど感じられない。

要するに、脂があってもなくても、サンマの佃煮はうまい、としかいいようがない。

塩焼き、煮物には鮮度の落ちたものを買うべし


ボクは消費地と産地を別々の事として調べている。
ついでに言うとボクは日常的には平凡な一般人なので、調べる主体は普通の生活だ。
当然、消費地である近所のスーパーを足繁く見て回っている。
そんなボクのいちばん嫌いな言葉は「めっちゃ」、「グルメ」、「究極」などなどだ。
ちなみにグルメには誰でもなれるが、普通の人になるのは非常に難しい。
グルメはだたの石ころで、平凡で普通な人はダイヤモンドだと思うべきだ。
以上は何度も書いているが改めて。
そんなグルメがよく吐く、ボクのもっとも嫌いな言葉が、「魚は鮮度が命」だ。
こんな短兵急なことを言うのは、愚か者か、大金持ちだけだ。

スーパーでは自分に見合ったものを買うのが普通人だ。
今回買ったのは特売品で165g前後のサンマなので12入(2㎏に12本のサンマが入っている)で、4尾で600円ほど。
たぶん仕入れが前日なので特売されていたものだろう。
産地は太平洋沖合北部となっている
サンマは足の速い魚なので、1日経つと刺身にはならないので加熱用である。
これを入荷した日に買うと1尾300円〜400円×4だけど、売れ残ると半額以下になるわけだ。
ちなみに料理に合わせた鮮度の魚を買うことは自然にも優しい。
当然、温暖化防止にもなる。

できるだけていねいに切身を洗う


今回は佃煮用なので、これでも上等である。
サンマは持ち帰ったらすぐに水洗いして6等分に切る。
これを水に落として内臓や汚れを流す。
水分を切り、鍋に入れてショウガのせん切りを散らす。

アクをていねいに取り、酒・水煮をする


水をたっぷりめに入れて火をつけ出て来たあくをすくう。
酒を加え、30分ほど煮る。

保存性を考えてできるだけ水分を飛ばす


砂糖・濃い口醤油・たまり醤油(必須ではない)を加えて10分ほど煮る。
煮汁が減ってきたら鍋につきっきりになり、最後にみりんを加える。

このコラムに関係する種

サンマのサムネイル写真
サンマPacific saury海水魚。外洋表層性。オホーツク海、北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の大平洋沿岸、瀬戸内海、屋久・・・・
詳細ページへ


Copyright©2025 Bouz-Konnyaku All Rights Reserved.

呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる