202509/12掲載

むつ市の「なみのこ」をオリーブオイルで蒸す

淡泊な味なのでオイルを足したりキノコで風味づけしたり


「なみのこ」と言う名でむつ市(青森県)からやってきたコタマガイは3cm前後と小さかった。
二枚貝は特別な場合を除いて小さい方が扱いやすい。
何時ものようにみそ汁にして、残りをオリーブオイルで蒸した。
貝から出た汁と油だけの料理だが、そこにエリンギの風味を足してみた。

アサリなどと比べると淡泊な味で物足りなさを感じることが多いが、濃厚なエリンギの風味と貝の味を取り込んだオリーブオイルで、味に奥行きが生まれた。
塩を使っていないのにほどよい塩分濃度なのは、貝が水から持っている塩気による。

深夜の小腹を満たすためのパスタかな


さて、これでビールを飲み、暫し仮眠する。
生活が少し乱れて仮眠にしては少々寝過ぎた後に、パスタをゆでて残ったオリーブオイルにからめる。
これで十二分に深夜飯になる。
はかの行かない日など、変則的に睡眠をとるのだけど、このようなおいしい料理の変則食いもよい、かも。

好不漁の波が極端にあるやっかいな二枚貝


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に青森県むつ市『大和海商』からコタマガイが来ていた。
荷には「ナミノコ」とあって、むつ市での呼び名がわかったのもうれしい限りである。
波打ち際にいる貝という意味の「波のこ」である。
北海道南部以南、九州までの外洋に面した浅い砂地に棲息している二枚貝で、好不漁の波が大きい。

コタマガイは流水でざくざくと洗い水分をきる。
鍋に多めのオリーブオイル・エリンギを入れ、火をつけエリンギの味を油に移すとともに、エリンギをかりかりにソテーする。
ここにコタマガイを入れ、白ワインを少々、にんにくを加えて火を通す。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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コタマガイのサムネイル写真
コタマガイ海水生。潮間帯下部〜水深50m。北海道南部〜九州。朝鮮半島。・・・・
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