202507/26掲載
男鹿沖、痩せている赤テリ
刺身になるな、という個体は刺身にして正解だった

秋田県男鹿半島沖、痩せた個体が多い場所の赤テリ(ウスメバル)を刺身、焼霜造り、煮つけ、バター焼きにしてみた。
3尾いて一番左右幅のあるものの刺身は、非常においしかった。
ウスメバルは漁期ははっきりしているが、卵胎生の魚の特徴として旬がわかりにくい。
今回、この個体だけ身に張りがあり、刺身に引くと味と甘味があった。
舌の上で味のだれがない。
このおいしさは予想外。
あぶると俄然わかりやすい味になる
痩せた個体の煮つけは平凡な味だった
脂のない魚は油を使った料理に向いている

いちばんおいしかったのはバター焼きである。
沖縄風に多めの油でソテーしてバターで風味づけする。
やはり硬く締まったものの、油が味のなさを補い。
バターが風味を増す。
ウスメバルでこんなことをやったのは初めてだ。
いい経験になった。