202505/19掲載

5月、北海道からオオズワイ雄

物価高に苦しみ抜いている中で、ちょっぴり贅沢


昔、ロシア産ズワイガニがお手軽で安くて庶民の食卓をにぎわせていた。
近年は突然揚がり始めて、最初はてんやわんやだった、北海道日高地方のオオズワイガニが庶民の味方となりにけり、だ。
今回のものは280g前後で、このサイズなら1人前1ぱいでちょうどいい。
雌は外子の時季で身(筋肉)が痩せているが、雄はむしろ身入りがいい。

庶民的な値段なのに身が充実している


まだ温もりのある内に手づかみで野性的に食べ始めるととまらない。
思った以上に甲羅下の身がたっぷり。
ズワイガニの身は甘味が強い。
カニの独特の風味に、筋繊維も感じられて、口の中でほぐれ感がある。
おいしいカニの味を表現するのは難しいが、10分足らずだが、時間がとまったようだった。

安酒を二度温めて甲羅酒


もちろん、〆は甲羅酒で、秋田県の高清水を注いで火にかけた。
身のうまさに時間を忘れ、甲羅酒に酔うなんざー、贅沢の極み、かも知れぬ。

いつまでこの豊漁が続くのだろうオオズワイガニ


八王子卸売協同組合、舵丸水産に北海道日高地方から最初はオオズワイの雌が来て、今度は雄が来た。
オオズワイ、特に雄は安くておいしいので、狙い目だと思う。

ざっと水洗いして、塩ゆで8分。
流水でざっと粗熱を取り、水分をきる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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オオズワイガニのサムネイル写真
オオズワイガニ英名/Snow crab海水生。水深16〜500m(主に水深200-500m)の砂泥地。水深260-300mより浅場に雌が、より深場に雄が生息す・・・・
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