202504/24掲載
石川県産マイワシの刺身ではなく、なめろう
ときどき,無性に食べたくなる、なめろうを酢で

生の魚とみそとたたいたものは、「みそたたき」ともいい、「なめろう」ともいう。
どっちでもいいのだけど、今回は酢で食べたので、千葉県南房での料理名、「なめろう」としたい。
千葉県千倉の漁師さん、食堂のオカミサンに教わった食べ方だからだ。
最初は酢をつけないで食べてみる。
口に入れると、まことにあっけない。
噛み応えがなく舌の上で溶ける。
脂のりすぎ、といった感じである。
疲れから大量投入したにんにくの存在が感じられない。
感じられるのはみょうがだけだけど、それだけマイワシの存在感が大きい。
荷の作りから石川県七尾産とみたが、富山湾ではなく、七尾湾に入り込んだ群れやも知れぬ。
このように思いを馳せるのも楽しい限りなのだ。
さて、食べてはやや控えめに酒をあおり、あおりして食べ進んでいったら、皿の上がきれいになってしまっていた。
明日の「さんが焼き」はなし、となる。
体高があり、左右に太っているのはいいマイワシの条件である

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に石川県産のマイワシが来ていた。たぶん七尾(七尾市)のもので、能登半島の東側、富山湾側である。
石川県のよいところは富山湾と日本海両方の海の幸があることだ。
触ってうっとり、なんて書くと誤解されそうだが、ぬめぬめとして身に張りがあり、これを買わないで帰れまいてな感じだった。
3尾、20cm・110g前後で生殖巣はあまり膨らんでいない。