気温25度を超えても、まだ春なのでアジの天ぷら
温すぎるけど春は春、春らしいビールとアジの天ぷら

ビールを買いに近所のスーパーまで歩く。
夕暮れ時なのに腰に付けた温度計は27度。
念のためにもう一度見直しても27度だ。
「晴れ風」という、不思議な名の新しいビールを飲むために、天ぷらを揚げて、揚げたてに、「晴れ風」。
贅沢で飲む、といったもので、ハレの日のビールと言ってもいいだろう。
「鯵の天ぷら」は中村武志(国鉄職員で小説家。1909-1992)の「目白三平」にも出てくるので、東京では至って普通の料理のようだ。
ところが、アジフライはどこでも食べられるが、天ぷらを出してくれる店は少ない。
当然、自分で作ることの方が多い。
アジの天ぷらは高温以上の高温で短時間揚げるに限る。
かぶりつくと表面の衣が音を立てるくらいがいい。
その分、中がしっとりと柔らかく、マアジの背の青い魚特有の濃厚なうまい汁が舌に広がる。
こごみの天ぷらも春の味。
竹の子の天ぷらも春の味。
るらんるらん、な気分で「晴れ風」500ml2本とは贅沢だな〜。
沼島のマアジがもうそろそろよ、と言っている

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産にめぼしい魚が見当たらない。こんなときは、正箱(ふたを開けていない箱)を見ていく。
なんと兵庫県淡路島沼島の釣りアジ(マアジ)があるではないか。
注文ではない(売れていない)というので5尾だけ連れてきた。
1尾20cm・115g前後で、1固体だけ抱卵していた。
これから脂がのってくる個体群である。
以上は以前にも書いた。
こごみがあって、竹の子をゆでたので、春の天ぷらを作る。
こごみは水洗いして水分をきる。小麦粉をまぶし衣をつけて低温から揚げはじめ、中温で揚げ終わる。
竹の子は穂先を適当に切り、軽く振り塩をする。
小麦粉をまぶし、衣をつけて中温で揚げる。
マアジは三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。
振り塩をして少し置き、でてきた水分を拭き取る。
小麦粉をまぶし、衣をつけて高温で揚げる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。