愛知に行ったので、そうだ節でかき揚げを作り、きしめんに乗せる
そうだ節厚削り節は最低限を使いだしをとる

愛知県は三河地方と尾張地方に分かれている、とするのがいちばん単純だと思う。でも行く度にその区分ではとても納まりきらないものがある、ことに気づく。
両地域に比較的共通するのが豆麹豆味噌かも知れない。溜まり醤油もあると思う。
そして、もっとも気になるのが、愛知県の節文化、取り分け「そうだ節(マルソウダの節)」である。
外食に限って言えば、東京の「さば節(ゴマサバ)」、愛知の「そうだ節」と言えそうである。
今回は豊橋市を中心とする東三河地方のスーパーめぐりをしたが、どこにでも「そうだ節厚削り節」とか「あじ節削り節(ムロアジ類)」、「かつお節削り節」があった。
しかもどこのものも上質である。
愛知に行くたびに脳みそがパンクするのは、愛知県の地域別特性を調べるには、人生が2回あっても足りないと思うからだ。
余談になるが、高知県土佐清水市で聞取した限りでも、「そうだ節」の最大のお得意さんは、愛知県だという。
名物の「きしめん」、豊橋市の「にかけ」のつゆのベースも、混合節だけど、「そうだ節」の存在感が強い。
そうだ節厚削り節は微かな渋味とうま味と後味の甘味

こんなことが頭から離れないので、愛知県に行ったら必ず削り節を何種類か買ってくるが、。
豊橋市の「サンヨネ」で「そうだ節厚削り節」を買ったので、だしを取る。
湯に節(今回、目分量で入れている量をみたら、1.2リットル前後に対して40〜45gだった)を入れて、あくを取りながら、味見しながら5〜7分煮る。
濾して、出来上がりだけど、この出し殻がもったいないので後で使う。
まず、「そうだ節厚削り節」3に対して昆布だし2を沸かしてみりん・薄口醤油で、小麦粉麺のかけつゆを作る。
捨てるのはもったいない、厚削り節のがら

残った出しがらを空気に触れさせながら適当に手で裂き冷ます。
冷めたら玉ねぎと混ぜて小麦粉をまぶす。
これに、塩を少し加えて衣を加えてかき揚げを作る。
厚削り節のかき揚げは魚種に関わらずおいしい。
中でも玉ねぎと合わせると無敵の味になる。
ついつい全部食べてしまいたくなる。