202504/01掲載

北海道道東産白貝の野菜炒め

白貝よりも野菜が主役の白貝の野菜炒め


今、白貝問題にのめり込んでいる。何度挑戦してもよくわからない。
なにしろ、この白貝(マルスダレガイ目ニッコウガイ科サラガイ属)の同定の検索項目(種に行き着くための項目)をなんとかしないと、永遠に謎で終わりそうである。
今年になって、そろそろ撮影画像が1000を超えるが、やっと形態的な特徴がわかってきた。
考えてみると、この白貝問題とは、すでに30年も取っ組み合いのケンカをしている。
それだけに我が家にはいつも白貝がある。

さて、二枚貝と野菜を合わせて、炒めると非常においしい。
取り分け白貝(今回のものはほぼアラスジサラガイ)はアサリなどと比べると軟体(貝殻以外の部分)が大きいので野菜炒めにとても向いている。
二枚貝と炒めた野菜はすこぶるつきにうまい。
野菜の味が白貝のうま味を吸って激変する。
もちろん炒めた白貝だっておいしいのだけど、野菜を食べるための料理だと思うべきだろう。

この日の昼定食は、白貝の野菜炒め、若布汁(ソウダ・さば節だしの醤油汁)、奈良漬け、ヨーグルト、そしてご飯なのでデブに優しい献立である。

産地は道東で、ここが最大の白貝の産地


八王子綜合卸売センター、福泉に北海道道東、たぶん白老から白貝がきていた。
買い求めて並べて、撮影して、がんばって同定したが、結局厳密には同定できなかった。

白貝はなんにでも使えるけど、炒めると味が出る


刺身、酒蒸し、バターでソテーして、汁にもして、それでも余ったので、我が家の定番である野菜炒めにする。
このようなときは足(二枚貝で舌のように見える部分)以外の、ひも、貝柱などなどだけで充分作れる。
やり方はウルトラ簡単、だれでもできる。
冷蔵庫でダメになりそうだったり、無駄になりそうだったりする野菜を集めて置く。
もやしがあると食感が変わっていいのだけど、今回はなかった。
適当に切り、白貝の足以外の部分と合わせて置く。
フライパンに油を熱して、一気に入れて炒まったら塩コショウするだけ。
へたな小細工は無用と思って欲しい。

このコラムに関係する種

アラスジサラガイのサムネイル写真
アラスジサラガイ英名/Northern great tellin海水生。サラガイよりも深い場所、水深10m〜60mの砂泥地。銚子、北陸以北。サハリン、カムチャツカ。・・・・
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