202503/20掲載

深夜に作る、いわしのぬか漬のリングイネ

いわしのぬか漬けはとてもパスタに合う


例えば、そろそろ日付が替わりそうという時間に、都心から帰ってきたばかりで、自宅にすぐに食べられるものがなく、ちゃんと飯を作る気力のないときはどうするか? やはりパスタかな?
冷蔵庫に食べかけの、新潟県新潟市、『大栄魚類』の「いわしのぬか漬」があり、野菜はいろいろある。
中でいちばんダメになりそうなのが、頂きものの菜の花だった。

薬缶をかけて、湯が沸くまでに、ラッシュアワーでほこりにまみれになった、ほこりをシャワーで流す。
お湯が沸いたら、リングイネを入れてタイマー12分。
ゆで時間が後7分くらいになったら、フライパンにたっぷりのオリーブオイル、手でほぐした「いわしのぬか漬」、つぶしたにんにく、三重県尾鷲の唐辛子・虎の尾(辛い青唐辛子)を入れて火をつける。
ごく弱火で「いわしのぬか漬」の味とにんにくの味と、虎の尾の辛味をオリーブオイルに放出させる。
リングイネの鍋に菜の花を手で、ぐじゃっとねじ切りながら放り込む。
ゆで上がり直前に、フライパンの火を強めてリングイネのゆで汁を少し投入する。
乳化したところにパスタと菜の花を放り込んで、ぐじゃぐじゃして飯にありつく。

菜の花の方がパスタよりも多い


緑と「いわしのぬか漬」の茶なので、実に地味でシンプルなパスタ料理だ。
菜の花は1束入っているので意外に糖質は少ない、と思う。
「いわしのぬか漬」はオイルに合わせると、いい調味料というか、よいパスタの具材になる。
糠の香りは非常に和だけどしっかりイタリアンになっている。
オリーブオイルが強烈においしくなり、これがリングイネにからみつく。
意外にも糠の風味がいちばん勝っていてこれがやたらいい。
パスタがイタリア人に愛されているのはご飯だからで、非常に満足度の高い深夜飯になった。
合わせたのは山梨県の一升瓶赤ワインの水割り。

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