202009/26掲載

大黒様のお年夜に作られるハタハタの田楽

庄内地方では早朝からハタハタを焼き始める


12月9日は大黒様のお歳夜(「大黒様のお年夜」、「大黒様の嫁とり」とも)といい「大黒様の嫁取りの日」とされる。
「まっか大根(二股大根)」、豆料理を大黒様に供えて、豆料理とハタハタの田楽を食べる。
ちなみにこの日、豪商(お金持ち)はイワシ(マイワシ)を焼いて膳にのせるらしい。
庄内地方の鶴岡市、酒田市などでは鮮魚店で早朝からハタハタが焼かれる。
スーパーなどには数日前から「ハタハタの田楽」と豆料理、また「大黒様のお年夜」用のセットが売られる。
古くは家庭で作ったものかも知れないが、今では鮮魚店・スーパーなどで買うものとなっている。

大黒様のお歳夜の膳


大黒様のお歳夜の膳は豆とハタハタが飾る。
左上から「ハタハタの田楽」、「たらのこいり」、「黒豆煮」、中央中「黒豆のなます」、「豆腐の田楽」、下左「黒豆ごはん」、「納豆汁」。
膳の右側にあるのが「こめいり(おこしともいう。これをを固めたもの、ばらのものもある)」。明らかに子孫繁栄をいのる祭事である。

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ハタハタのサムネイル写真
ハタハタ英名/japanese sandfish,Sailfin sandfish海水魚。水深100〜400メートルの大陸棚砂泥地。産卵期に2〜10メートルの浅場に移動する。北海道太平洋沿岸、オホーツ・・・・
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