お昼ご飯は汐っこのポシェサンド
たまにはちょっとだけおしゃれなブランチといきますか
旅に出たいので、資料を読む平坦な日を送っている。ボクの旅はすべて目的のある旅なので、この退屈で平々凡々な時間には耐えるしかない。
だから朝昼晩を作る時間と、食べる時間は大切にしたい。
汐っこ(カンパチ)のポシェは何度か作っているが、昼時に、昼ご飯用にポシェすることはなかった。
汐っこのサンドイッチは初めて作った。
コンビニのツナマヨに近い味だけど、まったく違う味というと変だけど……。
ハーブと白ワインで火を通したので、刺身にして独特の味である汐っこも、やや無個性な味になる。
ブリ属のカンパチらしさは、全部を飲み込んだ後にやってくる。
秋の汐っこらしい脂の存在と、ほぐれた身の口当たりは、ツナでもサーモンでもない。
大量に粒マスタードを投入しているので鼻にツンとくる、のもいい。
面白いものでケーパーはあくまでも独自の味の路線を行っている。
これにレモンを落とした「お紅茶」を巨大マグカップで独り飲むのも、これまた淋し。
秋の汐っこは一に刺身、そしれあれこれあれこれ作る
2024年10月24日の神奈川県小田原市、小田原魚市場、江の安定置、ワタルさんのところにカンパチの汐っこ、成魚に近いものが並んでいた。汐っこが欲しいと思ったが、活魚と活け締めがあるので少し迷った。
活け締めを「さんの水産」さんに競り落としてもらい、締めてもらう。
買い求めたのは、2尾で尾叉長42cm・1.25kg 前後だった。
以上は何度か書いた。
ポシェは簡単でいろんな食べ方が出来る
量があるので、いろんな料理を作ったが、最後の最後に作ったのがポシェだ。
フレンチの世界では、水をかいしての熱の通し方にはそれぞれの言語がある。
例えば博多の鶏の水炊きのつゆのように沸騰させて火を通すのはブリエ、湯引きはブランシール、そしてポシェは煮つけに似ていなくもない。
要するに味つけした液体の中で火を通すことだ。
水の状態で「汐っこ」の切り身を入れて、白ワインとそのとき自宅にあるハーブ類(この日はディル、ホーリーバジル)、粗挽きの黒コショウ、塩、たっぷりの白ワインで煮立てないように20分火を通し、そのまま冷ます。
これはこのまま食べてもおいしいし、ワインに合う。