202410/27掲載

10月下旬のウルメ刺し

どんどんよくなるウルメ刺し、11月が楽しみなり


切りつけた刺身は1ヶ月間で別物になっていた。
9月の固体と比べると一回り大きくなり、身がしっかりと締まっている。
身が締まっているので食感が心地よく、うま味が豊かである。
小田原の、ウルメイワシの四季の変化が徐々に見えてきた。
11月にはもう一段上の味となっているはずだ。
次回は真子を楽しみたいので、焼いてみるつもりだ。

丸味を帯び、腹に子を抱えている


2024年10月24日の神奈川県小田原市、小田原魚市場、江の安定置、ワタルさんのところで揚がるウルメイワシがじょじょに大型化し、水揚げ量も断然増えてきている。
今回の固体は体長17cm 60g前後である。
卵巣が膨らみかけているところを見ると、春に産卵する群だと思う。
相模湾北部ではもう一回り大きくなるが、高知県や千葉県勝浦沖などで揚がる体長25cm以上は揚がらない。
ウルメイワシは湾奥ではなく暖流の中で大きくなるようだ。
これを手開きにして皮を剥く、小骨を抜き刺身にする。

このコラムに関係する種

ウルメイワシのサムネイル写真
ウルメイワシRound herring, Japanese sardine海水魚。北海道南部〜九州南岸の沿岸、東シナ海。希にピーター大帝湾、朝鮮半島南岸・済州島、台湾、中国東シナ海・南シナ海・・・・
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