202409/30掲載

大分県佐伯のヘダイの刺身、うまし

通常流通なのに身に活魚のような透明感を感じる


刺身は、まるで活魚のように透明感がある。もちろん活け締めにし、神経を抜いているのはわかるが、通常流通なのにこのレベルはすごいかも。
最近では国内の仕立て(漁のとき、水揚げ後などの処理と箱の中での置き方や氷の使い方)が断然よくなってきているが、大分はそんな中でも屈指の産地だ。

買って1日目は、出荷した翌日に当たるので、締めて2日目でもある。
とてもきれいな刺身だが、文句なしのうまさとは思えなかった。
もちろん十二分にうまいのだけど、食感が楽しめる割りにあっさりしすぎていた。

圧倒的に2日目の方が味がいい


むしろ翌日になっての刺身の方がうま味が豊かになり、また脂ののりが感じられた。
おいしさが舌の上で長く感じられるので、だれを感じないで1切れの刺身が喉の奥に消える。
たぶん、今の時季、いちばんうまい白身だ、と思う。
3日目も食べてみたいと思ったが、もうお終い。
それにしても記憶に強く残るヘダイである。

秋のヘダイ、しかも大型なのでハズレのはずがない


八王子綜合卸売センター、福泉で大分県佐伯のヘダイを買う。ぴったり1㎏で体長34cmであった。
相模湾でもそうだがヘダイは秋になると脂が乗ってくる。9月いっぱいは夏(高温)なので秋という概念は曖昧だが、触った限りでは身に張りがあり、脂がのっていそうであった。
ヘダイは北海道南部以南の日本各地に生息している。
若い固体は淡水が混ざるような場所にもいるが、成長するにしたがって沖合いに移動する。
明らかに沖合いにいる成魚がおいしい。

帰宅して測定し、三枚に下ろすと意外に包丁が軽い。
背の部分を2日にわたって刺身で食べてみた。

このコラムに関係する種

ヘダイのサムネイル写真
ヘダイGoldlined seabream, Silver Bream 枋頭,黃錫鯛,平鯛海水魚。沿岸の岩礁域や内湾。北海道日本海沿岸、新潟県〜九州南岸の日本海・東シナ海、宮城県〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内・・・・
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