202409/29掲載

濃厚化する魚のパスタ、オアカムロのリングイーネ

あれこれ具だくさんの濃厚オリーブオイルとパスタが結婚する


ボクだけの小さな異変だけど、最近パスタがやたらに濃厚化している。
具もそうだが、オリーブオイルに、いかに多くの味を移すか、にちょっと大げさだけど心血を注いでいる。
このうま味豊かなオリーブオイルにリングイーネが合う。
ついでに今年はスイートバジルが安い。
オリーブオイルやパスタが高騰しているとき、今回などメチャクチャデゴザリマスル、というくらい使ったが直売所で買った1束120円の3分の1でしかない。

いきなりぐちゃぐちゃにしてから食べる。
かき混ぜるとスイートバジルの香りにオリーブオイルの香り、香ばしくソテーしたオアカムロの香りが立つ。
リングイーネの1本1本が濃厚な味わいで、重量級のうま味を感じる。
ケーパーとくるみとオアカムロの強い味が一体化しながらも、いちばんの主役はオアカムロであるところがいい。
オアカムロのすごいところはうま味の豊かさだというのが、オイルをかいして加熱するとわかる。刺身以上に真価を発揮する。
ついでに、「パスタにくるみ」はたまたまパスタを作るとき、偶然、煎ったばかりのヒメグルミがあったことから始めたものだが、ここからパスタとナッツが合うことを発見したことになる。

明らかに2人前なのに……。
デブは死ななきゃーなおらない。

材料の基本はとてもシンプルだ


9月20日、神奈川県小田原魚市場、米神定置で揚がったもの。見つけた途端に喉から手が伸びそうになる。
スーパーヤオマサ、ナイトウさんにお願いして1尾分けていただく。まことに申し訳なし。

オアカムロはムロアジ属なので持ち帰ったらすばやく水洗いを済ましておく。
三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取る。
片身でパスタを作る。
このところのめり込んでいる、魚のパスタの材料にする。
基本的な材料はオアカムロ半身、ケーパー、くるみ、ベルギーエシャロットで、オリーブオイルとスイートバジルが加わる。

オアカムロの切り身は塩コショウして香ばしくソテーする


オアカムロは切り身にして塩コショウする。
これを多めのオリーブオイルでソテーする。

ソテーしたらど突きまわして半殺しにする


こんがり焼き色がついたら、切り身をどついて半殺しにする。
こうすると魚のうま味がオリーブオイルに染み出すとともに、パスタと魚の切り身との馴染みもよくなる。

ケーパー、くるみを加えて全具材をイリーブオイルに馴染ませる


刻んだケーパーとくるみを加えて追いオリーブオイルをする。
弱火にして全体を馴染ませる。

ゆでたてのリングイーネと和える


ゆでたてのリングイーネを加え、スイートバジルをちぎり入れて和える。
皿に盛り、スイートバジルを散らす。

このコラムに関係する種

オアカムロのサムネイル写真
オアカムロRoughear scad海水魚。大陸棚縁辺の表層〜水深360m。小笠原諸島、千葉県〜九州南岸の太平洋沿岸、九州西岸の東シナ海、東シナ海大陸棚縁・・・・
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