202409/03掲載

本能で買う、マイワシの丸干し

イワシの丸干しにご飯は、素晴らしいカップルなのだ


ニシン目(イワシ類)のカタクチイワシ、マイワシ、カタクチイワシの干ものがときどき無性に食べたくなる。
とりわけ上物となるとついつい手が伸びる。
今回のマイワシの串干し(小倉水産 千葉県山武郡九十九里町)は小振りで酸化が見られず、非常にうまそうだった。
「串干し」という言語は過去にあったかどうか? 串が目を貫いているので「目ざし」とした方がわかりやすいだろう。鰓から指すと「頬ざし」、である。
後は焼くだけなのだけど、関東の干ものは比較的干しが甘いので、じっくり焦がさないように焼きたい。

これで朝ご飯、というのがいちばん好きだ。
その日最初のご飯は、早くても市場から帰ってからなので、このような、市場でご飯と結婚させて永遠に結びつきそうなものを見つけると、涙がでちゃう♪ なのだ。
この、焼いて香り高く、イノシン豊富な干ものがご飯と一緒になったら最後、後は無意識で箸が伸びる。

イワシ類の干もの(塩乾品)は日本各地に様々なものがある。
イワシ類の干もの買いで日本一周だって出来てしまう。
その土地土地の干ものを楽しむことこそ、この国の幸せだと思っている。
といいながらご飯を2膳。
デザートは、同市場内、八百角で買った山梨県産の硬い桃。

マイワシの干ものは小振りなものがいい♪


八王子綜合卸売センター 福泉で見つけたもので、関東でのイワシ類の干ものでは随一の千葉県九十九里産である。
干もののマイワシは小振りなものが好きなので、いきなり目が点になる。ものすごく、このようなものが好きなのである。
蛇足ではあるが。
市場の塩乾(干ものや冷凍食品、惣菜などを売る)くらい楽しいものはない。
市場にも来て欲しいし、来たら塩乾の店をのぞいてほしい。
八王子綜合卸売センター 福泉は一般人が多い店だ。ただし午前、8時以降の方がゆっくり見て、買える。

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