小田原魚市場そば、港のおっかさんのところでクサカリツボダイ
塩焼きうまし、ご飯うまし、で大盛りにしたかった
不眠のまま神奈川県小田原市、小田原魚市場まで南下、魚を見て帰ってきたはいいが、シャワーをあびたらいきなりダウンする。気がついたらこんな時間になっている。疲れが溜まっているので、頭がずきずきして眩暈が止まらない。目覚めてはや1時間、やっと解消しつつある。
最近、完徹ではなくほぼ徹夜すら苦しいのは年のせいだ。
さて、実りある小田原行であった。
夏の潮から秋の潮に替わる気配が感じられ、台風のために多くの定置が上がったまんまなのに、市場内には魚が溢れかえっていた。
南伊豆の船が、伊豆諸島までくだって釣り上げたキンメダイ、メダイなどに混ざって、クサカリツボダイがあった。
これを仕入れたナイトウさんが、港のおっかさんのところまで持って来てくれ、焼いていただく。
じっくり焼き上がったクサカリツボダイの味は、箸をつけて、手がベトベトになり、Tシャツがクサカリツボダイの脂でまみれにまみれて、初めてうまいなとビックリした。
息が詰まるほどウマシだ。
ナイトウさん、ありがとさん。
見た目は地味、だけども味は豪華絢爛、太閤秀吉もびっくり
深場にいる魚なので独特の風味の脂がある。この脂が魚全体の味を奥深くしている。
今回はそれ以上に皮がとても香ばしく、濃厚なうま味が感じられた。
ご飯は完全においてけぼりである。
ほぼ残骸だけの中から身の破片と皮の破片を集めて醤油を垂らして、ご飯をかっこむ。
いつまで経っても飯食いに関しては、始まりと終わりが拍子っぱずれだけど、やっぱりクサカリツボダイはうまい。
久しぶりに食べたおっかさんの塩焼きの焼き加減も絶妙である。
ちなみに高級干もの「つぼだい」で有名なクサカリツボダイのクサカリは、伊豆諸島の標本を提供した東京都水試八丈現業場(分場のようなもの)の草苅さんから来ている。
伊豆諸島で釣り上がったクサカリツボダイは、標準和名からしてまさに本場ものなのである。
さて、今日の小田原魚市場はすごかった。
この小田原の魚を食べたかったら、スーパー『ヤオマサ』へ。
http://www.yaomasa.com/store.html