202408/07掲載

アンニュイな午後はキンメダイの炊き込みご飯

キンメダイが大スターなのは炊き込みご飯でわかる


いろんなことがあると体がついて行けなくなる。脆弱にだらけてくる。
それでもお腹が空くので、困ったときの炊き込みご飯。
仕掛けてから1時間以内に食べられるので何とか我慢できる。
この鍋のふたを開けたときの感動は、何十回、何百回とやっているのに繰り返し繰り返し押し寄せるのである。
キンメダイの頭部を取りだして硬い骨だけ取り除く。
棘鰭類なのに、細かな骨は柔らかいのでキチンバサミで細かく切る。
刻んだみょうがとキンメダイの身と皮をご飯に混ぜ込んで、後は食うだけだ。
濃口醤油とキンメダイの香りがまずは御馳走である。
ご飯に染み込んだキンメダイの味も名状しがたい。
ただただうまいのがキンメダイの炊き込みご飯なのである。
問題は7勺前後の飯では足りないということだけ。

焼いて炊き込む方が好きなのだ


今回のものは、八王子綜合卸売センター、細谷紙店の細谷さんが伊豆下田沖で釣り上げたキンメダイである。
ほぼ骨まで愛してしまい、残るは兜の半分で、塩焼きにして冷凍保存してあった。
今回のキンメダイは、小振りなのに味のボリュームがすごい。
これを自然解凍して水飯した中に放り込み、酒と濃口醤油で調味。
ここまでやれば後25分くらい待つのだよ、なのだ。
今回は峠の釜めしの釜が割れたので、1合だきの新釜である。
ちょっとだけ心配。

このコラムに関係する種

キンメダイのサムネイル写真
キンメダイSplendid alfonsino, 紅皮刀海水魚。未成魚は水深100-250m、成魚は沖合の200-800mの岩礁域。北海道釧路〜土佐湾の太平洋沿岸、新潟県佐渡・・・・
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