キンメダイ
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珍魚度・珍しさ | ★ いつでも手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★ これは常識 |
食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区棘鰭上目キンメダイ系キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属
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外国名 | Splendid alfonsino, 紅皮刀
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学名 | Beryx splendens Lowe,1834
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漢字・学名由来 | 漢字 金目鯛、金眼鯛 Standard Japanese name / Kinmedai 由来・語源 神奈川県三崎、東京市場(当時は日本橋魚河岸)での呼び名。目が金色であるため。 目が金色なのは目の奥にタペータムという反射板があるためだ。 〈金眼鯛族キンメダヒ科キンメダヒ属 〔相模灣、駿河灣、Madeira〕 キンメダヒ〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938) 種小名/splendens 輝く。『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015) Lowe Richard Thomas Lowe(1802-1874)。イギリスの植物学、魚類学、軟体類学。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。未成魚は水深100-250m、成魚は沖合の200-800mの岩礁域。
北海道釧路〜土佐湾の太平洋沿岸、新潟県佐渡、富山湾、沖縄、東シナ海大陸棚周辺、九州〜パラオ海嶺。
大西洋、インド-南米北部より北の東太平洋を除く太平洋。
生態
暗い深海にいながら目の奥にタペータム(輝板)という反射層があるため、少ない光を集めて獲物を見つけている。
伊豆周辺での産卵期は夏。
基本情報
古くは関東の近海、相模湾、駿河湾、千葉県、伊豆半島、伊豆諸島、静岡県に多く、関東を代表する魚というイメージであった。ここに長崎県、鹿児島県、高知県の産地が増えたこと。南半球からなどの輸入ものが増えて全国的な存在となる。
例えば1970〜1980年代、キンメダイの刺身は非常に珍しく、主に煮つけ用の魚であった。江戸川区の食堂で普通に「キンメダイの煮つけ」が並んでいて、少々高かったが、好んで食べていたと記憶する。もっと昔は比較的安い魚だったのかも知れない。
この魚が全国的に流通し始めるのは、高知県や鹿児島県、長崎県など産地が増えたこと、沖縄海域や天皇海山など遠洋漁業でとるようになってから。また南半球はどからの輸入物も増えて価格が平均して下がったのも本種を全国区に押し上げた要因だろう。
珍魚度 いつでも手に入る。丸のままの状態でもよく見かける。
水産基本情報
漁法 釣り、底曳き網
主な産地 千葉県、静岡県、神奈川県、高知県、長崎県(沖縄海域)、鹿児島県、宮城県
輸入 ニュージーランド、チリ、ロシア、アメリカ
選び方・食べ方・その他
選び方
鮮魚は触って硬いもの。赤が強いもの。目が澄んでいるもの。
冷凍ものは身が白いもの。透明感のあるものは脂が少ない。
味わい
腹鰭、尻鰭に棘があるが鋭くはない。身体に突起や棘がなく下ろしやすい。
鱗は櫛鱗(しつりん)でザラザラしてしっかり硬くやや取りにくい。皮はしっかりしている。
やや赤みがかった白身で脂が均質に混ざり込んでいる。熱を通しても硬く締まらない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
釣り情報
関東では伊豆半島、房総半島などで釣りが盛んだ。サバやイカの短冊餌で胴づき仕掛け。針数が多いのでベテラン向きの分野となっている。面白いのはアコウダイなど浮き袋のある魚が釣り上げると原を浮かせて半死半生なのに比べて、浮き袋を欠いているキンメダイは水面近くまで元気にあばれている。これをうっかり落とすと、これまた元気に深海にお帰りになるので、くれぐれも取り込みは慎重に。
歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所三重県尾鷲
参考文献 場所千葉県銚子、東京、神奈川県三崎
参考文献 場所和歌山県橋本
参考文献 場所新潟県佐渡
参考文献 場所東京、神奈川県三崎・小田原
参考文献 場所神奈川県三崎
場所神奈川県小田原
備考鹿児島県ではもともとナンヨウキンメが水揚げされていて、後にキンメダイも水揚げされるようになる。たぶん東京で売れるキンメダイという意味も。 場所鹿児島県鹿児島市
サイズ / 時期幼魚 その他背鰭軟条の伸びた幼魚 場所千葉県
参考文献 場所沖縄県