江戸の深川飯について

ハダカイワシ科(Myctophidae)について

Genus Benthosema Goode & Bean, 1896/ソコハダカ属
Genus Bolinichthys Paxton, 1972/ミカヅキハダカ属
Genus Centrobranchus Fowler, 1904/ブタハダカ属
Genus Ceratoscopelus Günther, 1864/ゴコウハダカ属
Genus Diaphus Eigenmann & Eigenmann, 1890/ハダカイワシ属
Genus Diogenichthys Bolin, 1939/イタハダカ属
Genus Electrona Goode & Bean, 1896/ダルマハダカ属
Genus Gonichthys Gistel, 1850
Genus Gymnoscopelus Günther, 1873
Genus Hintonia Fraser-Brunner, 1949
Genus Hygophum Bolin, 1939//ドングリハダカ属
Genus Idiolychnus Nafpaktitis & Paxton, 1978/オジロハダカ属
Genus Krefftichthys Hulley, 1981
Genus Lampadena Goode & Bean, 1893/カガミイワシ属
Genus Lampanyctodes Fraser-Brunner, 1949
Genus Lampanyctus Bonaparte, 1840/トミハダカ属
Genus Lampichthys Fraser-Brunner, 1949
Genus Lepidophanes Fraser-Brunner, 1949
Genus Lobianchia Gatti, 1904/ハクトウハダカ属
Genus Loweina Fowler, 1925/キララハダカ属
Genus Macrostoma Risso, 1827
Genus Metelectrona Wisner, 1963
Subfamily/Myctophinae
Genus Myctophum Rafinesque, 1810/ススキハダカ属
Genus Nannobrachium Günther, 1887/トンガリハダカ属
Genus Nanobrachium Günther, 1887
Genus Notolychnus Fraser-Brunner, 1949/ウラハダカ属
Genus Notoscopelus Günther, 1864/オオクチイワシ属
Genus Parvilux Hubbs & Wisner, 1964
Genus Protomyctophum Fraser-Brunner, 1949/オオメハダカ属
Genus Scopelopsis Brauer, 1906
Genus Stenobrachius Eigenmann & Eigenmann, 1890/セッキハダカ属
Genus Symbolophorus Bolin & Wisner, 1959/ナガハダカ属
Genus Taaningichthys Bolin, 1959/クロハダカ属
Genus Tarletonbeania Eigenmann & Eigenmann, 1890/ホクヨウハダカ
Genus Triphoturus Fraser-Brunner, 1949/ツマリハダカ属


最初は小名木川周辺で食べられていたみそ汁のぶっかけ飯


深川というのは東京都江東区の深川八幡宮あたり。隅田川の東、深川には遊廓や有名な神社お寺があり、「深川八景」といわれる名所であった。その深川を冠した名物が「深川飯」である。深川には猟師町も魚河岸もあり、江戸前の魚と密接な関係にあった。内房からの貝類やイカタコ、魚などの集積地であったのかも知れない。
江戸時代から1945年の戦前くらいまで江戸の町(東京)ではバカガイ(青柳)、ハマグリ、アサリなどの剥き身が売られていた。二枚貝で殻付きのまま売られていたのは、汽水域でとれたシジミ(ヤマトシジミ)だけだった可能性もある。
深川周辺でもアサリなどがとれていたものの、主体は千葉県浦安・船橋などから小名木川、仙台堀川などを船でやってきていたものの方が多かったはずだ。バカガイは殻付きで運ぶのがアサリと比べると難しい。それで剥き身にしたのはわかる。でアサリ、ハマグリまで剥き身にするのはなぜだろう。流通の主体が堀という今の高速道路のようなものを使った時代、物理的な理由かも知れない。
貝の剥き身をつかった、みそ仕立ての「ぶっかけ飯」を安いのもあって日常的に食べていた。
これを「深川飯」と呼んだのは後のことだと思っている。初期にはバカガイの剥き身を使ったとも言う。これがアサリやハマグリも使われるようになり、明治後期には安食堂のメニューとしても定着していたようだ。
本来は剥き身の、みそ汁かけご飯であったものが、大根やごぼう、油揚げをくわえた炊き込みご飯の「深川飯」となる。
また、炊き込みご飯も「深川飯」と呼ぶことががある。
『たべもの語源辞典』(清水桂一 東京堂出版)/『聞き書き 東京の食事』(農文協)他を参考としました

夜店で売られていた「深川めし」は炊き込みご飯


〈消防署の前、夜になると“深川めし”の屋台が出てた。深川めしって、アサリのたき込みご飯。円タクだとか、馬力だとか、夜遅くなってやってくる。一杯一〇銭くらいで食べられた。大正時代の話だと推測する〉(飯島徳太郞 明治四〇年五月二八日 中島町(宇迦八幡宮周辺)生 木工業、箱屋、千田在住)
参考文献/『古老が語る江東区の町並みと人々の暮らし〈上下〉』(江東区ふるさと文庫5 江東区)

バカガイの深川飯


東京湾周辺ではアサリと同じように庶民的であったのがバカガイである。剥き身もアサリ同様安かったのだろう。バカガイを剥き身にするというのは1970年代くらいまでは東京湾船橋、木更津、浦安などで盛んに行われていた。1970年代に香川でバカガイが大量にとれて船橋まで運んだともいう。
その剥き身をみそで煮て飯にかけるのが「深川飯」だとする書籍が多い。
みそ汁の実(み)に剥き身を使っていて、それを飯にかけたとすると、みそで煮るのではなくみそ汁を飯にかけたのだと思われる。
今回は剥きバカガイを買い、砂などを洗って作った。このまま食べるとみそ汁だし、ご飯にかけると「深川飯」になる。

  • 1剥き身は砂などを塩水の中でていねいに洗い落とす。水分をよく切っておく。
  • 2湯を沸かし、みそをとき、適当に切ったバカガイを入れて火が通ったら葱を加えて火をとめる。



関連コンテンツ

サイト内検索 (Google)

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。