202405/22掲載

ホッキガイの中に住むヒモビル

ウバガイの軟体にとてもよく馴染んでいる


ウバガイの中にいる寄生虫で、人にはまったく害のない、貝にも迷惑かどうかわからない寄生虫である。ヒモムシともいう。
ヒモビルは紐形動物門(ひもがたどうぶつもん)有針綱ヒモビル目ヒモビル科のヒモビルである。
ウバガイ(ホッキガイ)を開き、外套膜周辺に比較的よく見かける生き物である。2cm〜3cmくらいあるので簡単に見つけることができる。

たぶん裏側と思う方から見てもギザギザが見える


ウバガイの軟体に馴染んだ色をしており、左右も前後もわからないが、吸盤状のものがあり、表側からも腹側からもジグザグのたぶん消化器官のようなものが見える。
参考/『2019年度厚岸湖・別寒辺牛湿原学術研究 研究概要報告書 ホッキガイ寄生性の紐形動物ヒモビルの繁殖生態調査』(北海道大学大学院理学院自然史科 波々伯部夏美)

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ウバガイのサムネイル写真
ウバガイHen-clam海水生。潮間帯下〜水深50mの砂泥地。九十九里・銚子〜北海道日本海沿岸以北。千島列島、サハリン、沿海州、オホーツク海・・・・
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