202404/09掲載 漢字・学名由来おとなのさかな学・ちょっと専門的ですが エゾギンチャクでいいの? 岩川友太郎さん教えて シェア ツイート 見た目は悪いがいい人生を送らないとこうはならないクリックで閉じます八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に北海道別海町『丸イ 佐藤水産』からババノテが来ていた。 漢字は「婆の手」で、年寄りの女性の手のように節くれ立っているという意味だ。「母の手(ハハノテ)」ともいう。 昔、札幌中央市場で会った人は、「『身を粉にして働き、年を取り、手が節くれ立ち、(手の甲が)すすけたような色になった婆の手のようだ』という意味だけど、汚いという意味ではなく、尊敬の念を込めている」と市場人にしては詩的な表現をしていた。 形は巾着そのもので、意外に金運が上がるかもクリックで閉じます標準和名は不明である。 エゾギンチャクがいちばん多いとみたが、エゾキンチャクとしているものも少なくない。 偉大な波部忠重は、エゾキンチャクガイとしている。 こうなってくると、タイムマシンにでも乗り、明治時代に時空を飛んで、命名者の岩川友太郎にでも聞くしかない。 ゴキブリ問題で苦労しているはずなので、21世紀のボクの疑問も解消してくれるよね。 ちなみに『日本近海産貝類図鑑 第二版』のエゾギンチャク、エゾキンチャクが図鑑と解説で異なっているのは、編集実務のプロの立場から言わしてもらうと、校正ミスだ。