202311/21掲載

寒くなるとカキだなと感じるボクがいる

摂氏12度の市場に並ぶ、剥きガキ

宮城県産生食剥きガキ

八王子の市場には広島県産、宮城県産、岩手県産の剥きガキが並ぶ。今年もやっとカキの季節が来たのだと感じる。
たぶん東京都豊洲市場に行けばもっとたくさんの産地の剥きガキ、殻ガキが並んでいるに違いない。
最近では三倍体のマガキがあり年がら年中生ガキが食べられるし、冷凍物もある。なんならオーストラリアあたりからの輸入ものもある。
ただ高度成長期の始まりに生まれたボクは、寒い時季だからこそマガキを食べたい。水産と関わりのないボクだからこそ言えること、摂氏40度近い外気温の日にマガキは食いたくない。
三倍体の水産生物は例えばアメリカのドナルドソンニジマスが現在の海水養殖ニジマスのはしりであり、世の中に出回るみんな大好きなサーモンも人工的に作り出されたものだったりする。
できるだけ人工的なもの、養殖されたものを取りあげないのがボクの厳密な範囲感なので、是非は問わないが、歓迎もしない。

加熱用は生食用よりも味が濃い

加熱用マガキ

だから今年はやっと今になって、やっとマガキが本格化してきたなと思えることがうれしい。
あと何年、四季が存在するのかわからないが、ボクは少しでも季節を感じていたい。
食堂で今季初のカキフライを食べたい。

このコラムに関係する種

マガキのサムネイル写真
マガキJapanese Oyster フランス語/huîtres creuse汽水域、内湾。日本全土、東アジア全域。最近ではフランス、オーストラリアなど世界中で養殖されている。フランスなどでの生・・・・
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