202005/20掲載
岩手からケンサキ?
岩手県産のケンサキイカに似ているヤリイカ
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2019年10月12日、台風襲来の直前に八王子総合卸売市場で見つけた。箱には「ヤ」と書いていたので、ヤリイカのことだろう。聞いてもらうと岩手県からだという。
でも帰宅して見たらケンサキイカに思えてきた。体系的には明らかにケンサキイカに見える。
ケンサキイカとして保存していたら、宮城県水試の方からヤリイカです、とのご指摘があった。
もう一度、岩手県産のヤリイカを買い求め検索してみる。ここでは一番簡単な鰭の比率と色合いを中心に書く。
鰭の比率はケンサキイカではほぼ70%、ヤリイカでは60%以下で、この固体は57%(小数点以下略)。
古くなったとき、ケンサキイカの外套膜は色素胞がやや大きくまばら、乳白色で少し赤み強い。
ヤリイカは色素胞が小さく多く、白く青みがかる。この固体は青みがかる。
要するに岩手県産ヤリイカとして入荷してきたものは、まごうことなきヤリイカであった。