旅の準備中につき、切り干し大根を煮る
あわただしいとき、こんなに便利な食材はない

あわただしいときによく作る、切り干し大根と薩摩揚げの煮物を小鉢に入れて、ご飯を食べながら、ときどき文字文字する。
旅の準備中である。
ボクの旅は水産生物を調べる旅だけど、旅先では四次元的にも調べるし、風土が作り出すありとあらゆるものを調べに行く。
食に関する情報だけで、脳みそが破裂しそうになるくらい持ち帰ってくる。
水産物以外の食べものも大量買いする。
水産生物を見て買ってだけでは、水産生物と人との関わりはなにもわからない。
短い旅だけど、少し勉強をしている。
武田家はかの河内源氏の末裔で由緒ただしいし、金山を持っていたけど、中世的でありすぎた、とか、今川義元は国衆との結びつきの上で名家意識が強すぎたんじゃないかな? とかだ。
遠江の中世史も読んでおきたかった、とかとか。
行き先の人に昔何を食べていたなんてケータイを入れたりもする。
ほとんど意識したことのない食材だけど、ないと困るな

さて、話はつまみ上げた切り干し大根煮にもどす。
切り干し大根の値上がりがとまらない気がする。
しかも品不足のようだ。
知りあいの食料品店のオヤジが八王子総合卸売センター、開治屋で、2箱注文したはずだけど、1箱しか(車に)積んでいないと、文句を言っている。
ボクなど、常に家に1袋はある状態を保ちたいだけだ。
あわただしいときに簡単で短時間に作れるので、ないと困る。
けれども1箱単位で買わないので、切り干し大根の品不足感はわからなかった。
それにしても去年よりも40円近く値上がりしている。
ラジオのニュースで作り手がいなくなりつつある、のは知っていたが、値段に影響してくるとボクだって危機感を持つ。
さて、旅の準備をしながら水の中でざざざっと洗い、そのまま水で30分くらいもどす。
八王子総合卸売センター、福泉で買った薩摩揚げを適当に切る。
鍋にサラダ油を少し入れて切り干し大根を少し炒める。
薩摩揚げを入れ、酒少量、みりんを入れて、今回は中途半端に残ったアジ節だしを加える。
だしは必ずしもいらない。
ここに醤油を加えて味加減し、できるだけ水分を飛ばす。