202302/05掲載
ゴマサバのしめ鯖
冬の千葉県鴨川産の大ゴマサバ、うまし
ゴマサバのしめさば
市場のあちこちに千葉県鴨川産の大ゴマサバが並んでいる。すべて1㎏前後あるので壮観である。あくまでゴマサバなので値段は安い。
下氷の荷からできるだけ大きいのを選んでみた。1.07kgは見て驚き、手に取って驚くと言ったものだ。安さが申しわけなるといった上物であった。
船上締めしたものなので、死後硬直したままで身が硬く感じるほどである。魚屋が下ろしているのを見ているとすべて、ほどよく脂ものっているようである。
気になる点は下氷であることだ。これが最善の荷なのだと思うけど、刺身する気にはなれなかった。それで酢でしめる。もちろんサバ属の魚は刺身も好きだが、それに輪を掛けて「しめ鯖」が好きだというのもある。
作り方は三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。べた塩に1時間、ここでは生酢で40分つけ、そのままビニール袋に入れて半日寝かせただけ。
酢がほどよいと3、4日かけて食べられる。この酢の入り方の変化がいいのである。さて4日目の硬く締まったのが嫌いではない自分がいる。
千葉県鴨川のゴマサバは脂があり、うま味豊か。4日目の「しめ鯖」でやけに酒がすすむ、すすむ。
酒は旅先でもらった菊正宗樽酒のワンカップで、冷え冷えでやる。