202504/04掲載
忘れた挙げ句の鯛塩焼き
全長1尺くらいあったので、本当は生で食べたかったかも

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に神奈川県横浜市、小柴から小振りのマダイがきていた。中にチダイが混ざっていたので、比較のために買った。
魚は日常的に計測して撮影しているので、そのためでもある。
チダイはあれこれ作ったが、マダイのことを忘れていた。
ちなみに今回のマダイは体長25cm・436gと小振り、産卵郡ではないようで、非常によいものであった。
放置すること5日間、皮霜造りにしよう、などと考えていたことが思い出される。
水洗いしてはいたので、後は簡単である。
大急ぎで多めの振り塩をする。
半日ほど冷蔵庫で寝かせる。
表面に出て来た水分を拭き取り、あとはじっくりと時間をかけて焼き上げる、だけだ。
生で食べられなかった後悔が吹っ飛ぶ塩焼きの味

強塩で当座食べられるので、焼き上がりは食べない。
夕方に焼いて、翌日から、ご飯のおかずに、茶うけにする。
ボクの場合、「茶と甘いもの」も好きだけど、「茶(特に番茶の緑茶)と塩焼き」はもっと好きかも。
マダイのよさは、焼き上がりすることだろう。
平凡なものでもじっくり焼き上げると、実に香りよく、塩味の中から身の甘味とうま味が浮かんでくる。
さて、東京では、目覚めたときにちょっとしたお菓子を食べる習慣がある。これを「おめざ」という。
ボクも「おめざ」だけは欠かさないが、ときどき菓子の代わりに、「おめざ茶漬け」をさらさらすることがある。
取り分けマダイの塩焼きの、「おめざ茶漬け」はうまい。
ただ、うまいけども、2はい食べたら「おめざ」とは言えない。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。