初もの、千葉県産トリガイとうるいのぬた
うるいの薄緑色は春の色、トリガイの黒は冬の色

ときどき人がもらした言葉をテキスト化している。
昨年5月に、八王子総合卸売センター、八百角の社長が大きな「うるい(オオバギボウシ)」を手に取って、「もう野菜ですよ」と言った。
山菜の中でもあまりくせがなく、流通量が比較的多い。
もちろんほぼ総て栽培したものだ。
ちなみに市場から少し車を走らせれば天然ものがいとも簡単に手に入るけど、やはり買った方が早い。
トリガイに合わせる山菜(ぜんぶ栽培したもの)は浅葱やギョウジャニンニクでは強すぎるし、甘草の甘味は合わない。
つらつら考えるに手に入れやすさからすると、「こごみ(クサソテツ)」もしくは、「うるい」だと考えている。
もちろんときどきやってくるヨブスマソウやモミジガサもいいだろうが、日常的とは言いがたい。
ようするにトリガイには比較的、くせのない山菜が合うと考えているのだ。
ということで八百角で特売していた、「うるい」をゆでてトリガイに添え、辛子酢みそをとろり。
意外だけど、こんな料理ともいえない料理が一般家庭には似合う、と思っている。
辛子酢みそは市販のもので十分だけど、みそ・酢・砂糖・錬った辛子・場合によっては水を合わせて自分好みに作ってもいい。
トリガイはわさび醤油で徹頭徹尾食うのもいいが、酢みそで食べてもおいしい。
トリガイときどき「うるい」もいいし、「うるい」ときどきトリガイもいい。
酒は、ボクには上等すぎる、福島県南会津町、「花泉」を5勺だけ。
この玉型を思わず手が出る財布が緩む

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に袋入りのトリガイがあった。
これを見てしまったら素通りできない、トリガイ愛の強いボクだった。
殻とり(貝殻つきのトリガイのことで、活けという意味)のたぶん1㎏入りで、海水が透明である。
値段を聞いたら、高騰に次ぐ高騰している今どきにしては安い。
帰宅後すぐに処理をする。
以上は以前書いた。