冬枯れの、時季のワラサの甘酢あんかけ
冬枯れにもかかわらず安いワラサが好き

日本全国市場は冬枯れだ。去年もそうだったし、一昨年もこの時季は枯れていた。
せっかく八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に行ったので、何か買って帰りたいと思ったとき、何気なく目についたのが、ワラサである。
体長68cm・4.4kg、触った感じからして決してよい、とは思えない代物である。
でも、安い。
「半身でいいかな?」
ということで半身買いする。
以上は前回も書いた。
我が家は手許不如意につき、節約生活で、節約で、節約で、節約なので、これをフル活用する。
冒険の旅が近づいているので、外食なんて出来ないが、できれば外食欲を満たすものが食べたい。
しかも手早く。
一見、中華料理店で作ったように見えるのが狙い

さて、ワラサを切身にするまでは何も考えないでやる。
後は野となれ山と練れだけど、いきなり中華風にしたい、となる。
ワラサは骨などを抜いて切身にする。
塩コショウして片栗粉をまぶして置く。
冷蔵庫を見たら八王子総合卸売センター、八百角で買った、つぼみ菜(中国のからし菜を国内で品種改良したもの)、にんじん、マシュルームを発見。
適当に刻んで置く。
にんにくとしょうがを刻む。
鉄鍋ににんにく、しょうが、太白ごま油(たまたま中途半端に残っていただけ。なんでもいい)、野菜をいためる。
このときワラサの切り身を揚げはじめている。
野菜に油が馴染んだらだし(昆布・ソウダ節・さば節)を加えて、酢・砂糖・塩・薄口醤油、コショウで甘辛酸っぱいあんを作る。
教訓1/だしがなくても鶏ガラスープの素でもいいし、シャンタンなどでもなんでもいい。料理は「なければならない」と思う心を殺してこそ作れる。料理にルールは無用である。
揚がったばかりのワラサの切り身を器に盛り、上から甘辛すっぱいあんをかける。
好みでごま油を数滴落としてもいい。
教訓2/タイミングは大切であるが、別に揚げて時間が立った、冷え冷えの切り身にあんをかけたって、なんの問題もない。料理はベストにのぞむな。