202005/20掲載

あじ煮干しの作り方

あじいりこは自分で作る


煮て干すので煮干しだ。ボクの田舎、徳島県では「いりこ」という。
魚はできるだけ小さいものがいい。全長5cm前後がいちばん上等。でも15cmくらいまでは作れる。
本当はマアジだけが好ましいが、神奈川県小田原市 小田原魚市場二宮定置の水揚げから拾い出したものなので、モロとメアジが混じっている。混じり物は一切気にしないでいい。メアジだけ、モロだけでもいい煮干しが作れる。
今回は全長13cmだから少し大きすぎる。
これをよく流水で洗って、表面についた血液やとれた鱗を流す。
水分をよくきり、4%〜5%の塩水で10分前後ゆでる。ザルに上げ、シャワーにして水をかけてざっと粗熱をとる。うちわであおぎながら表面の水分を乾かす。
これを寒い時季なら日が当たらない屋外で、暖かい時期には冷蔵庫で干す。

ゆでたてはおいしい

香川県観音寺市の漁協で煮干しの製造をしていた方に会った。その方に教わったのが煮干しのゆでたてはおいしいので、子供のおやつにもなるということ。
実際に煮干しを自家製すると、この放冷した状態がいちばんうまいと感じる。


あじいりこでだしをとる

干し上がったら、今回は大型なのでばらして内臓を取り、昆布と一緒に水につける。
半日以上漬け込む。
これをじっくり煮立たせないように煮出す。あくはていねいに取る。


大型なので脂の濁りが出た

今回のものは13cm前後、大きいのは18cmもあったので脂が強かった。
10分間煮熟したが、もっと煮熟時間を長くすべきだったかも。
微かに白く濁ったが味はよかった。


つけつゆを作る

これで麦系(うどん、そうめん)のつゆを作る。そばはどっしりとみりん、砂糖を利かせるが、麦系はあくまでもあっさりと。
少量のみりん・塩・薄口しょうゆで一煮立ち。このときもアクはていねいにすくう。


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マアジのサムネイル写真
マアジJapanese horse-mackerel, Japanese jack mackerel海水魚。大陸棚を含む沖合〜沿岸の中・下層。北海道全沿岸〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、種子・・・・
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