202507/12掲載

今年も来た来た新子の季節よ

夏が来れば食べたくなる、新子の酢締め


新子(コノシロの稚魚・幼魚)は手が届く値段になると、買うことにしている。
別に生粋の江戸っ子ではないので、そんなに急いでは買わない。
だいたい最初は100g、20000円くらいするので、とても手が出ない。
ちなみに今回買った体長7㎝・7g前後くらいになると、開きやすくなるし、味が出てくる。
袋入りで産地不明だが、実に鮮度がよく開きやすかった。

開いて腹骨と背鰭を取り、やや強めの振り塩をする。
8分ほどおいて、安い酢で洗う。
軽く酢を切って保存する。
1時間ほどで酢が回る。
念のために新子、こはだだけは味や香りのある酢は避けたい。
できればミツカンの「白菊」クラスだけど、手に入りやすいミツカンの「銘撰」を使った。

さて、このサイズになるとしっかりニシン目ならではの味がする。
小さい割りになだらかな中にピークのある味といったらいいだろう。
非常に脆弱なのでたいして噛むこともなく半分溶ける。

酢の馴染み加減で微妙に味が変わる


これを締めた日と翌日と2回に渡って楽しんだ。
2日目の方が酢の馴染みがより深くなりボク好みかも。
最近、日本酒に溺れているので、静岡県藤枝市、初亀「急冷美酒」を2合。

小さな新子に闘志を燃やすのが江戸っ子というものか


コノシロは北海道南部以南の汽水域や内湾に生息している。
体長26㎝前後になるマイワシやニシンと同じ、ニシン目の魚だ。
古くから馴染みの食用魚で、特に江戸前ずしには欠かせない存在である。

このコラムに関係する種

コノシロのサムネイル写真
コノシロDotted gizzard shad内湾、汽水域(河口域)。北海道積丹半島南部〜津軽海峡東部・青森県八戸・岩手県大槌町・大船渡湾、仙台湾〜九州南岸の大平洋・・・・
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