202409/29掲載

今季最初で最後のイクラを作る

写真で2日分とはなさけないけど仕方がない

イクラ

カレースプーン1ぱいずつ出しては酒の肴にし、残りはすぐに冷凍する。
これを貧乏人のイクラ食いという。
2、3粒ずつ口に入れてはつぶし、神奈川県松田町の、「松みどり」で流す。
超高速回転過呼吸気味なので、こんな時間が自分に優しい。

羅臼産筋子は9月後半、まだ柔らかい。
イクラとしてはいちばんいい時季ではないか。
圧力をかけようとしなくても潰れて広がる。
サケの卵は全部が全部赤いコロイド状で、脂そのもののようでもある。
甘いと感じるのはこの脂からくるものだと思っている。
イクラにいちばん合うのはご飯だが、今年は酒と合わせるだけで終いかな。

5年前の5分の1弱しか買えなかった

筋子

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で思い切って筋子を買った。
とても手が出ない値段だったが思い切る。
これを最近の言葉でキヨミズガイという。
手にしたのはいちばん小さな塊125gで、北海道羅臼産である。
筋子の産地も北に北に偏ってきている気がする。
ちなみに国産のイクラを食べるなら、どんなに高騰しても市場などで筋子を買って自作する方が安い。
念のために、市販品の安物買いは銭失い、ちゃんとしたメーカーなどの国産イクラは自作する以上に高いということをお忘れなく。

筋子はかなりしつこく洗うのがボクのやり方


イクラ作りはとても簡単。
ボウルに筋子を入れる。
指を入れると熱いと感じるくらいだけど、ヤケドはしない程度の湯を入れてかき混ぜる。
皮膜や血管、脂分などを何度も水を替えながら流し去る。
ザルに上げて布巾に広げて冷蔵庫で数時間水分を飛ばす。
今回の味つけは塩と煮切った酒のみ。
4日目くらいから食べ始める。
これが今季最初で最後のイクラ作りなり。

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サケChum salmon, Dog salmon, Keta Salmon淡水→海水→淡水[サーモンタイプ]。[鹿児島県南さつま市笠沙]、九州北部以北の日本海側の河川、千葉県と茨城県の境を流れ・・・・
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