202409/28掲載

今季初マガキはフライングをして仙鳳趾

1週間早い初マガキとなりにける


9月はイタボガキ科の二枚貝である、イワガキ、スミノエガキ、シカメガキ、イタボガキなど総てを食べないことにしている。
イワガキが終わり、マガキには早いからだ。
なのに仙鳳趾のマガキを買ったのは、ちょっとした好奇心からだ。
あと、せっかく足立市場に来たのに、なにも買わないのもいやだ、と思ったのもある。
細長いのはボクが選んだもの、平たいのは『磯崎』、舘野翔紀さんに選んでいただいたものだ。

大振りのマガキはちょっと苦手なのだけど、へべすを搾って食べたら、なかなかイケル味だった。
9月でこの味ならよい、のではないか。
ほどほど可動筋の食感もある。

ちなみに細長い方は軟体部分が小さく、味も今イチ。
舘野翔紀さんに選んでいただいた平たい方は軟体が大きく、味もよかった。
我ながら修行が足りぬ。
今季初マガキは9月25日である。

殻付きマガキはプロにお任せした方がいいかも


東京都中央卸売市場足立市場、磯崎ででっかい仙鳳趾産のマガキを買う。
仙鳳趾とはアイヌ語のチェププシポウイもしくはチェプポプシから来ている。アイヌ語の意味は「小型魚であるニシンなどがたくさんとれたところ」という意味らしい(北海道環境生活部アイヌ政策推進室アイヌ語地名リストより)。
住所は、北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村仙鳳趾で厚岸湾の東岸である。
住宅らしい建物がなく、どんなところか好奇心が沸いてくる。
アイヌ語にこのような不思議な漢字を当てた人はだれだろう? なんてことも思わずにはいられない。
磯崎の舘野翔紀さんが平たいものを、ボクが細長いのを選ぶ。

マガキは剥いて食うだけ、なので素材本来を味わいだけの料理だ


非常に大きい。
貝殻の長い個体の長さが21cm、平たい個体の長さが17cmもある。
マガキは剥いて、貝柱を切る。軽く流水で洗い殻などを取る。
宮崎県産へべすを添える。

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マガキのサムネイル写真
マガキJapanese Oyster フランス語/huîtres creuse汽水域、内湾。日本全土。東アジア全域。最近ではフランス、オーストラリアなど世界中で養殖されている。フランスなどでの・・・・
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