コクハンアラ

コクハンアラの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
1m SL 前後になる。背鰭棘は8、尾鰭は湾入する。幼魚期には背の部分を中心に黄色もしくは赤色に黒い鞍掛斑紋があり、成魚になると黒い斑紋は消え、全体に褐色になり、コバルトブルーの小さな斑紋が散らばる。[体長50cm・成魚]1m SL 前後になる。背鰭棘は8、尾鰭は湾入する。幼魚期には背の部分を中心に黄色もしくは赤色に黒い鞍掛斑紋があり、成魚になると黒い斑紋は消え、全体に褐色になり、コバルトブルーの小さな斑紋が散らばる。[体長47cm・若魚]1m SL 前後になる。背鰭棘は8、尾鰭は湾入する。幼魚期には背の部分を中心に黄色もしくは赤色に黒い鞍掛斑紋があり、成魚になると黒い斑紋は消え、全体に褐色になり、コバルトブルーの小さな斑紋が散らばる。[体長38cm・若魚]

コクハンアラの形態写真

1m SL 前後になる。背鰭棘は8、尾鰭は湾入する。幼魚期には背の部分を中心に黄色もしくは赤色に黒い鞍掛斑紋があり、成魚になると黒い斑紋は消え、全体に褐色になり、コバルトブルーの小さな斑紋が散らばる。[体長50cm・成魚]

関連コラム

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★★
究極の美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ハタ族スジアラ属
外国名
Blacksaddled coralgrouper
学名
Plectropomus laevis (Lacepède,1801)
漢字・学名由来
漢字/黒斑荒 Kokuhanara
由来・語源/幼魚期に鞍掛模様(黒い斑紋)のある「あら(ハタ)」という意味。
Lacepède
Bernard Germain Lacepède(ベルナール・ジェルマン・ド・ラセペード 1756-1825 博物学者、音楽家。フランス)はビュフォン(Georges-Louis Leclerc de Buffon 博物学者。リンネとは違った配列を試みた)の後継者。
地方名・市場名 地方名・市場名は長いため下部に表示しました。クリックでジャンプします。

概要 ▽

生息域

海水魚。沿岸の岩礁域、サンゴ礁域。
屋久島、奄美諸島、琉球列島、小笠原諸島。
少ない/八丈島、和歌山県串本、高知県柏島。
台湾南部、南沙諸島、インド-太平洋(紅海、ペルシャ湾をのぞく)。

生態

基本情報

1950年代の国内産魚類検索にはなく、長年、スジアラの色彩変異とされてきたようだ。
熱帯域・亜熱帯域にいる大型のハタ。体高の低い、英名「Coral trout」と呼ばれているスジアラ類は熱帯域ではハタ科のなかでももっとも重要。メラネシア、ミクロネシアなど熱帯太平洋では保護の対象となっている。特に本種はスジアラ以上に珍重されている。
国内ではほぼ琉球列島でしかとれないために目立たない。琉球列島ではスジアラとともに最高級魚である。

水産基本情報

市場での評価/主に鹿児島県南部諸島部、沖縄県で流通する。高価。
漁法/刺突漁、釣り
産地/鹿児島県、沖縄県、東京都

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

触って張りのあるもの。模様などがくっきりしているもの。

味わい

旬は不明。
鱗は細かく引けない。すき引きする。皮は厚みがあって強い。骨はやや硬い。
透明感のある白身で熱を通しても硬く締まらない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方(お勧め順)

コクハンアラの料理法/蒸す(蒸魚、剁辣魚頭)生食(刺身、セビチェ)、汁(みそ汁)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、焼く(ロティ)

コクハンアラの蒸魚 ハタ科の食べ方の最高峰は蒸す、だろう。特にスジアラ属は熱帯域で蒸し魚に盛んに使われている。そのせいで熱帯域での資源量が減っているくらいだ。頭部の鱗をていねいにとり、皿に割り箸などを渡して、底に空間を作りのせる。ショウガ、ネギなどをのせて10-15分蒸し上げる。蒸し上がったら割り箸をとり、新たにネギ、しょうがなどをのせて、タレ(ニンニク、ショウガ、中国醤油、紹興酒、海鮮スープもしくは魚醬を合わせて一煮立ちさせたもの)をかけて、煙がでるほど熱した油をかけ、新たに香菜をのせる。非常にご飯に合う。


コクハンアラの剁辣頭蒸(ドゥオジャオユートウ) 剁辣椒は中国湖南省・四川省などで作られている唐辛子の塩漬けだ。中華食材の店か、ネットで買うことができる。頭部を梨子割りにしてていねいに鱗をこそげ落とす。皿にのせて、清酒を振り、剁辣椒をのせて、ネギなどを散らして10-15分強火で蒸し上げる。剁辣椒だけの塩味で、調味料は不要だと思う。剁辣椒があるだけで作り方が非常に簡単。しかも非常にうまい。特にご飯と合う。

コクハンアラの刺身コクハンアラの刺身 透明感のある白身で、イヤミのない上品な味である。ただし淡泊であるかというとさにあらず、ほんのりした甘味とうま味がくっきりと舌に残る。食感もいい。この上質な白身のおいしさは文字にしようがない。食べてみるしかない。
コクハンアラのセビチェコクハンアラのセビチェ 腹側の端っこや切り落とし部分を集めておく。これをライムと塩でしめる。少し置いて、青唐辛子、紫玉ねぎ、ここではトマトと合わせる。あっさりした味の中にもハタ科ならではの上品なうま味が感じられる。スピリッツに合う。
コクハンアラの水炊きコクハンアラの水炊き 水洗いしたコクハンアラの身を適宜に切って置く。中骨、昆布だしで鍋汁を作り、コクハンアラの身を煮ながら食べる。野菜は好みで入れるといいが、あまりゴチャゴチャ入れない方がいい。これを柑橘しょうゆ、ねぎなどで食べる。
コクハンアラのみそ汁コクハンアラのみそ汁(みーばい汁) コクハンアラを水洗いしてあらを集めて湯通しする。冷水に落とす、鱗などをこそげ落として水分をよく切る。これを水(昆布だし)で煮だしてみそを溶く。うま味が豊かで実に味わい深い。ご飯にも合う。
コクハンアラのあら煮コクハンアラのあら煮 コクハンアラを水洗いし。頭部やかまの部分などを集め、湯通しする。冷水に落として鱗や滑りを洗い流し、水分をよく切る。これを酒、砂糖、しょうゆで煮る。酒、塩でも酒、みりん、しょうゆなどで煮てもおいしい。
コクハンアラのロティコクハンアラのロティ コクハンアラの身は白ワイン、オリーブオイル、ハーブ類、コショウでマリネーする。1時間以上寝かせて、小型のパンに入れて上火でじっくりと焼き上げる。身はふんわりしてうま味ゆたかでうまい。パンに合う。
コクハンアラの唐揚げコクハンアラの唐揚げ コクハンアラを水洗い、あらを集めて片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げする。揚げると身がふっくらとして甘味があってとてもおいしい。部分部分で味に違いがあるのもいい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

アヤコー
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県南城市知念漁協 
チンス
参考河村雄太さん 場所沖縄県石垣島 
アカバニー
その他赤い個体 備考コクハンアラも赤い若魚の方が黄色いものよりも高い 場所沖縄県石垣島 
アヤーアカジン[猫あかじん]
その他黄色タイプ 場所沖縄県石垣島(河1) 
アカジン
その他赤色タイプ 場所沖縄県沖縄本島 
アカジョウ
その他赤色タイプ 場所鹿児島県屋久島町安房 
アカディン
場所沖縄県沖縄本島 
クルバニー
その他黒タイプ 場所沖縄県石垣島 
クルバニーアカジン
その他黒タイプ 場所沖縄県八重山 
チンス アヤアカジン[彩あかじん]
その他黄色タイプ 場所沖縄県石垣島 
チンスーアカジン(チンスアカジン)
その他黄色タイプ 場所沖縄県沖縄本島・知念 

参考文献

協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)、川東守昭さん。繭右さん(鹿児島県屋久島町)、河村雄太さん(沖縄県石垣市)、崎原さしみ店(沖縄県石垣市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『原色魚類大図鑑 南日本の沿岸魚』(益田一、荒賀忠一、吉野哲夫 東海大学出版会 1975)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)


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