202408/15掲載
民芸の名品にクサヤモロのきゅうりもみ
涼を呼ぶために、器にも心をよせてみる
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暑さ疲れもピークに達している今日この頃、毎日欠かさず酢のものを食べている。
いつもは保存容器に入れてそこから直で食べているが、たまには器に盛ってみた。
使ったのは、ひょっとしたら明治時代のものかも、という、いっちんの小鉢である。青みを帯びた灰釉に白い線がなんともいえず、しゃれている。
以下はボクの知識ではなく、東京都駒場東大前『べにや民芸店』のりょうさんから教わったこと。
いっちんは釉薬とか陶土をクリーム状にして、袋に入れて少しずつ絞り出して、線を描いたもの、非常に高度な技術を要す。
このような民芸的な器に盛っていただくと、息苦しいほどに蒸し暑い夏に涼を感じる。
酢に混ぜ込んだクサヤモロのうま味豊かであること、きゅうりの歯触り、青い風味も夏にこそのものだ。
長野県諏訪の「真澄 銀撰パック」を冷たくして正一合だけ。
素焼きのクサヤモロときゅうり、甘酢だけの料理
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ミニなクサヤモロは八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州で8月4日に釣り上げたものだ。生き餌にするつもりが、余ってしまったものと思われる。
ぜんぶもらってきて、あれこれ作り、あまったものは素焼きにして冷凍保存して置いた。
これを少しずつ解凍して甘酢に混ぜ込んでは、きゅうりもみと合わせている。