202408/14掲載

キジハタ薄造り、塩ライム&黒コショウ&タイム

どんどんスパイスやハーブをプラスしていく


自宅では主に水産生物を食べているので、持続、そして持続するためにあれこれ工夫する。
目の前にキジハタ(西日本ではアコウ)の薄造りがあり、わさび醤油と柑橘類にしたいと思って造ったら箸が伸びない。
大好きなライムと塩で、オリーブオイルは抜きにしてみても、今ひとつ足りない。
あらびき黒コショウをパラパラと散らし、タイムを乗せてみた。
意外にも完成度が高い。

食べる直前に完成させるのがベスト


塩を振り、ライムをしぼり、タイムを散らしてぐちゃぐちゃにして食べると、料理としてちゃんとまとまりが生まれている。
キジハタの薄造りが味わい深いのは当たり前だし、ライムが合うのも当たり前だけど、コショウとタイムがあるだけでもっともっと味が複雑化して奥深くなる。
高級ジンにするか、安いジンにするか迷った末に、近所でいちばん安く手に入るジンのロックを作る。
やはりスピリッツが合う。

新潟産のキジハタを徹底的に楽しむ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でキジハタを買う。新潟県佐渡からのものである。だいたい35cm・0.6kg前後で形が揃っていた。
キジハタ最大の産地は今や日本海周辺である。古くは瀬戸内海の魚だったが、ぐるり回って山口県北浦(日本海側)で揚がり始め、今や日本海全域でまとまってとれている。
なんとなく夏枯れムード漂う市場の中でもいちばん光っていたかも知れぬ。
当日は比較的薄く刺身に引いて食べ、翌日は少し厚めに切って、またまた刺身にする。
以上は前回書いた。
水洗いして三枚に下ろす。
腹骨・血合い骨を取り、皮を引いて薄く切りつける。
皮は湯引いて氷水に取り、ていねいに付着している身などを取り除く。
水分をよくきり切る。
盛り付けて、粗挽き黒コショウを散らし、ライムを添え、タイムをふんわりと添える。
食べる直前に味つけし、みなぐちゃぐちゃにする。

このコラムに関係する種

キジハタのサムネイル写真
キジハタRedspotted Grouper海水魚。沿岸の水深5-25mの岩礁域。北海道寿都、津軽海峡、青森県・[山形県鼠ヶ関]〜九州南岸の日本海、東シナ海沿岸、・・・・
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