202407/16掲載
コノシロの刺身はなにものにも代えがたい味だ
うま味と、食感と、微かな骨の当たり、と
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小田原から帰った夜のコノシロの刺身(背ごし)はいいものなのだ。
今回、冷やした刺身の頂点にはうす(幽門)を乗せてみた。
幽門はボラでおいしさが知られているが、コノシロのも小さいが味は変わらない。
独特の食感があり、少しだけ甘味がある。
もちろん刺身は抜群にうまい。
コノシロはマイワシと同じニシン科で青魚のうま味がとても豊かだからだ。
とれたその日なので、まだしこしことした食感が感じられる。
少しだけ血合い骨が当たるがこれもいい。
まとまって入れば売れる魚だが、2,3尾ではどうにもならぬ
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さて神奈川県小田原魚市場で水揚げを見ていた。二宮定置の選別が大変だった。青魚が大量に入網しててんてこ舞いだった。
周りで気になる魚を探しているボクなんてとっても迷惑な存在だったかも。それにしてもここに後、2、3人助っ人がいればなー、と考えてしまう。
さて、廃棄分からコノシロを救出してきた。体長20cmなので、人によっては「なかずみ」とするサイズかも。
ちなみにこのサイズは流通するし、市場でもしばしば見かける。
でも市場ものは背ごしにするには鮮度が今イチ。
水揚げされたばかりのコノシロは非常に貴重なのである。
これを帰宅後計測して、ざっと下ろして冷蔵庫で寝かせる。
なにしろ小田原行は深夜2時起きなので持ち帰った魚介類の中でも、足の速いものを料理して、早々にダウンする。
夜、コノシロは三枚に下ろす。
鰭際などの部分をていねいに切り落とす。
端から1ミリくらいの幅で切りつける。
うすは開いてていねいに洗い、水分を切る。
しょうがを添える。