夏が来れば♪ 魚の煮つけ素麺
魚の煮つけはまったり重い味だけど、冷え冷えの素麺で変わる
連日のように魚料理を作っていると、料理が多彩になる。たくさん作るので、「ご飯=魚料理」となる。
6月になって、6月とは思えない暑さになったとき、今季初の魚の煮つけ素麺を作る。
煮つけにゆでた素麺を添えただけのものと、煮つけを作り魚を取り出して、残った煮汁にからめて添える方法があるが、夏は前者に限る。
青じそと青唐辛子を添えて、冷たい素麺と温かい魚の煮つけの対比が面白い。
素麺の喉ごしに、煮つけの強いうま味がやたらに合う。
こんな料理が食えるのも魚料理を作りまくっているせいである。
ついでに煮つけを作り、室温まで冷まし、冷蔵庫でさらに冷やしたところに素麺を添えてもいい。
エアコンがきかないくらいの暑さの日にはお試しあれ。
イタリアンより、フレンチより、和が大変
さて、魚料理でフレンチやイタリアンは「料理=食事」で完結しているが、和が大変なのである。
比較的醤油を使うことが多いが、いつもご飯や酒では飽きてしまう。
取り分け、昼ご飯に米の飯が重く感じられる時季となっている。こんなときには素麺しかあり得ないと思っている。
ある日、そうだ素麺にしよう! と探したが肝心の素麺がない。
今からボクの故郷、徳島県美馬郡つるぎ町半田にお願いしても、間に合わない。
半田に電話すべきか迷っていたとき、「安い素麺だけどもらってくれない」、と本の世界の友人で老人の妻からケータイが入ったのである。
これぞ渡りに船だ。
早速隣町まで取りに行く。
兵庫県たつの市の揖保乃糸だった。
いろんな種類があったけど、今回は大好きな色混じり(たぶん安いヤツ)ばかりをたっぷり頂いてきた。いつもは社会学の本を頂いてくるので、異例である。
そして、そして初魚の煮つけ素麺は、メイチダイ? としか現状では同定しようがないけれど、後々新種になりそうな個体の兜である。
兜は比較的小さかったので左半分を使った。
湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。
水分をよくきり、酒・みりん・醤油・水を煮立てた中で煮る。
素麺は多めの湯でゆであげる。
冷水に落とし、流水の中で荒っぽく、両手をすりあわせるようにひつこく洗う。
これをメイチダイ?の兜煮とともに盛り合わせる。