202005/20掲載

ぼんだらの干もの

軒先などに塩をしないで干す


下北半島西岸では定置網や刺し網に混ざるもので、漁獲量がそれほど多くない。

基本的に皮をむき、そのまま素干しにする。強く硬く干し上げたもので塩分添加をしていないので保存性が高い。

厳しい冬などには重要な保存食だったのではないかと思う。

あぶって食べる

もっとも簡単な食べ方だ。

軽くあぶって木槌などでたたきほぐす。

非常に香ばしく、口のなかに入れて米菓などを食べたときのように砕ける。

塩分を添加していないが、そのまま食べて十分においしい。好みでマヨネーズなどをつけて食べるといい。


ぼんらだの干ものの煮つけ

一昼夜水に漬けてもどした。じょじょに戻るが、手で触って軟らかさを感じると、急に戻りが早くなる。戻し方は慣れが必要かも。

水分をよく切り、すでに柔らかくもどっているので、酒・醤油・砂糖・水を煮立てたところに入れて煮上げる。

非常に柔らかく、イヤミのない味わいである。

本来、クサウオの筋肉にうま味は少ないが、干すことでうま味が増し、生では味わえない豊かな味わいになる。

乾物の煮もののなかでも最上級の味である。


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クサウオTanaka's snailfish海水魚。水深50-133m。北海道奥尻島から山口県の日本海側、福岡県玄界灘、長崎県、鹿児島県獅子島、北海道〜紀伊半島の・・・・
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