202405/15掲載

硬骨魚類のアニサキス、カンパチ

内臓ごとに分けることから開始


カンパチはこのページにまとめることにした。
まずは銭州産のカンパチでアニサキス探し。
アニサキスは線虫動物門なので、同じように寄生する扁形動物門とは形態的に違うのだと思っている。なんと系統分類学の教科書までさかのぼって形態を頭に入れて探す。
4㎏のカンパチを下ろしながら内臓を分けて最後には水に浮かせて探す。
肝は半分つぶしてアニサキス科の線虫を探してみる。
筋肉は腹部を半身分つぶしす。

肝は半分だけつぶして見る


幼虫はともかく、卵は種によって大きさや形が違っていると思うが、線形動物なので楕円形で扁平ではないと考えて探す。
ちなみに卵は顕微鏡的な大きさである可能性が高い。
もちろんアレルギー性なら卵でも問題がある。
ここまでやった限りで、今回のカンパチにはいないとみた。

筋肉は腹部だけすりつぶす


伊豆諸島で釣り上げたものなので、アニサキス科でも種はマサバなどと異なっているはずだ。
それにしてもアニサキス探しを総ての個体でやるのはたいへんである。
目視、アニサキスライト・20倍のルーペを使ってとやりながら、いつまでやれるものやらと思った。
ちなみに料理人で目視して取り除くことができるという人がいるが、あくまでも成長した幼虫だけの話でしかない。
参考文献/『魚類とアニサキス 日本水産学会編』(日本水産学会編集 恒星社厚生閣)、『魚介類に寄生する生物』(長澤和也 成山堂書店)
■以上は書きかけの文章である。

このコラムに関係する種

カンパチのサムネイル写真
カンパチGreater amberjack, 杜氏鰤, 紅甘 海水魚。沿岸の中・下層。北海道[紋別市]、太平洋側〜九州南岸、伊豆諸島、小笠原諸島、青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海・・・・
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