202403/30掲載

打ち豆文化圏、会津で打ち豆を買う

国内での打ち豆の分布域は非常に興味深い


打ち豆という大豆の加工食品がある。大豆をもどしてぺたんこにつぶし、また干したたものだ。
山形県米沢市・高畠町、新潟県各所、福島県会津地方、富山県氷見、福井県勝山、滋賀県北部余呉長浜で買って撮影している。
もっと他の地域でも食べられていると思うが、山陰などでは探したが見つけていない。また太平洋側にはないのかも知れない。
例えば青森県、岩手県には、「豆しとぎ(米のもある)」という粉状にしたものは普通に見られるが、打ち豆はないと思う。
会津地方で打ち豆を買ったのはこれで二度目だが、前回は会津若松市で、今回は猪苗代でも南会津でも西会津と3カ所で買い求めている。
考えて見ると中通り、浜通りでは見ていないと思うが、次回福島に行ったら探さないとダメだ。

もっとも日常的な料理は打ち豆のみそ汁


非常に便利な食品で、会津ではみそ汁にいれ、「つむづかり(栃木県ではしもつかれ)」にも入れる。
ヒジキの炒め煮に入れてもいいし、根菜類と一緒に煮てもうまい。

いろいろアレンジできそうだ


今回、ブイヨンで煮込んでホワイトクリームを加えて、スープにしてもおいしかった。
この非常に便利な食品の分布域は、ていねいに調べると面白いことがわかるかも知れない。


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