202403/13掲載
福島県南会津町で食文化を探す旅
会津田島駅は広くて立派である
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福島県南会津町田島は2006年までは田島町であった。市町村合併はもともと大嫌いだけど、それにしても南会津町の合併は無理があると思う。1718あるとされる市町村の中でも45番目に広く、886.47㎢もある。ボクの生まれた徳島県美馬郡つるぎ町は194.8 km²なので4倍以上だ。
鉄道に詳しくないのが残念である
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田島は町内でもっとも広い市街地がある。この町に現在の南会津町の山間部や只見町や昭和村などから木材や様々な山間地の産物が集まってきていたのだろう。これが福島県中通りの白河市や、栃木県に大田原市に送られる。鉄道が出来てからは会津若松経由で郡山市に、日光経由で宇都宮市に送っていたはずだ。
海産物の集まる地でもあっただろう。昆布、サケ・マス、身欠きニシンなどの物産がきて、近い海である会津浜通りからはサメ(焼きザメ、棒ザメ)、焼きガレイ、煮干し類などがきていたのではないか。
南会津の小売店をのぞくと、この産地加工され、送られて来ていたものが今も見られる。
会津若松とは別の産物流通の拠点だったのではないかと思っている。
田島をはじめ、南会津には4つも酒蔵がある
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それにしても非常に寒い。粉雪が延々降り止まない。あちこちに「落雷注意」があって、よくよく見ると「落雪注意」の間違いだった。昔、秋田県雄物川町で不用意に軒の下を歩いていたら、「雪が落ちてきたら死ぬぞ」と言われたが、ここもそうなのかも。
実にきれいな町並みである。ただし現役の店が数えるほどしかない。1970年のアホな万博ショック以前はさぞや繁栄していた町だったのでは、と思っている。銭湯があり、映画館もあったようだ。
しかも驚くべきことに町内に今現在、酒蔵が4つもある。