202305/10掲載

宮崎県日南市目井津産マアジ

いちばん好きなサイズ


八王子総合卸売協同組合、マル幸に宮崎県日南市目井津からマアジがやって来ていた。目井津港は宮崎県南部にある比較的大きな漁港で多種多様な水産物が揚がる、実に魅力的なところである。
関東は国内最大の消費地であり、日本全国から膨大な量の水産物がやってくる。東京でいることの重要性と楽しさは、日本全国の水産物が見られること。水産物の産地で旅気分を味わえたりする。
体長22cm前後、重さ150g前後のマアジが、あの魅惑の目井津から来たというだけで手が伸びてしまう。
マアジは大小による味の違いはない。過去一番が島根半島で食べた手のひらサイズの小アジで、小アジなのに脂ののり具合は例えようもないくらいだった。ブランドものの比較的大形のマアジがまったくダメということもある。まことにマアジは難しい。

アジのよしあしは下ろさないとわからない


ちなみに昔、築地場内荷受けのマアジ売場で早朝2時〜5時まで見ていたことがある。何人かのマアジ仕入れ担当に話を聞いたが、見た目ではわからないという人が多かった。見た目で5割という人もいたくらいで、売り場では数本つぶして見せて売るのが決まりになっている。
さて、宮崎県日南市目井津のマアジはいかがだろう。
帰宅してすぐに水洗いして、アタリを確信した。2尾とも雄だったが白子は未熟で小さい。

平凡ですが、塩焼き


このところアジは刺身よりも塩焼きだと思っている。あくまでなんとなくだけど、最近塩焼きばかりでもいい気分なのだ。
その食べたかった塩焼きが予想通りにうまい。うまいときには箸などいらぬ。あつつと言いながらむしゃぶり食う。
うま味豊かなのは当たり前、焼き上がりが柔らかく豊潤なのである。

おまけの刺身もアタリ


ついでに造った刺身だとて、やたらに味がよく、いつもなら少し残してづけに回すはずが完食してしまったくらいである。
生殖巣の大きさを考えると目井津のアジはまだまだよくなるはずだ。
無性に目井津に行きたくなる。


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