202509/10掲載
今季初小ヤリは産地不明
深夜の酒の肴に初ものの小ヤリ

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に小ヤリ(ヤリイカの若い個体)が来ていた。
小ヤリは秋の季語にしたいくらい秋のものだ。
大気は真夏だけれど、海は徐々に秋なのかもしれないと思った。
でも産地がわからない。
荷の造りからすると茨城県かなと思われる。
小ヤリの最大の産地が茨城県なのもある。
新イカ(コウイカのポンポン玉くらいのもの)を食べそびれ、小ヤリもか?
というときの小ヤリである。
帰宅したらとっととげそを抜き、開いて墨と内臓を洗い流す。
これをペーパータオルにくるんで冷蔵しておく。
深夜に皮を剥かず、1、2秒湯につけて氷水に落とす。
水分をよくきり適当に切って三重県尾鷲市の辛い青唐辛子、「虎の尾」とスダチを添える。
醤油をかけ、スダチを搾り、ざざああと和えて後は食らうのみ。
これを小鉢ものといい深夜酒の友という。
そんなに味のない時季だけど、柔らかくほの甘い。
スダチの酸味と青唐辛子の辛みあってのおいしさだ。
合わせたのは、新潟県新潟市西区内野町の「鶴の友」。
いい時間をいただけた。