202508/28掲載
家島諸島坊勢島の緑豆がゆ
食べ始めるととまらなくなるくらいおいしいのである

瀬戸内海周辺は「茶かゆ」をよく食べる。
家島諸島(兵庫県姫路市)坊勢島でも、「茶かゆ」を食べているのだとばかり思っていた。
実際に坊勢島に水揚げや水産物の話を聞きに行って、ついでと言ってはなんだが、「茶がゆ」のことを聞くと、島では「茶がゆ」ではなく「緑豆がゆ」だという。
坊勢漁業協同組合で教わって、「どんなものだろう、食べたいな」と言ったら、島のオカアサンが持って来てくれた。
朝煮て、冷たくして昼に食べようと思っていたものらしい。
それほど冷えてはいないが、喉ごしがいいので涼やかな味がする。
程よい塩味で、緑豆のもつ、青臭み(?)が実に好ましい。
気がついたら、オカアサンのお昼ご飯を全部平らげてしまっていた。
お昼ご飯、大丈夫だったかな?
「緑豆の入ったかゆは食べても、すぐ腹が空きます」
と言われたが、本当にすぐ腹が空いてきた。
坊勢島にはすしの名店があり、旅館のご飯も矢鱈においしかった。
鱈腹食べた後なのに、また「緑豆がゆ」が食べたくなった。
坊勢島はうまいもん多すぎ、の島なのだ

坊勢島は姫路から船で30分ほどのところに浮かんでいる。
小さな島だが、活気がある。
漁業の島で兵庫県内でも屈指の水揚げ量を誇っている。
スズキにマダイやヒラメ、「めぶと(テンジクダイ)」、「でべら(タマガンゾウビラメ)」、サルエビ、ウニ類(当日はムラサキウニを見た)、サザエなど水揚げされる水産物も多彩である。