202507/29掲載
伊豆諸島あたり、クサヤモロの炊き込みご飯
クサヤモロは鮮魚としてイマイチだけどうま味豊かな魚である

節約生活になり、やってくる荷物を待ったり、テレビ電話に応じたりで、外出不能となったときは、炊き込みご飯とあいなる。
炊き込みご飯は簡単だし、しかも素材を無駄なく使える。
7月半ば、八王子卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが利島か銭州で釣り上げた、クサヤモロを塩焼きにした。
大失敗して炭っぽくなったのを、捨てないで表面の粉状の炭をこそげ取り冷凍保存して置いた。
解凍してあらくほぐして、小骨だけをよけて。
中骨などはそのまま、醤油・酒で炊き込む。
炊き上がりにミョウガ、粗挽き黒コショウを混ぜ込み、長野県北信の青唐辛子「ぼたんごしょう」を刻み盛る。
焼きすぎた塩焼きを炊き込むと、焼きすぎがむしろ味となる。
クサヤモロは脂こそそんなに豊かではないが強い味がある。
このところし醤油味で炊き込んでいるが、醤油の風味との相性もいい。
黒コショウのピリもいい感じである。
鉄釜での2合炊きで、4食分になるのだから助かる。
大量買いした安い緑晩茶ではなく、静岡県掛川の上煎茶を淹れる。